ついに、ついにこの日がやってきた！
わが村に光が開通！　「時期尚早である」などととぼけたことを言う村会議員が多く、一度は国の補助金も取り付け、着工しかかっていたのが、あろうことが足下の村議会で否決されて延期。それから数年。現村長らの粘り強い活動と努力の結果、川崎市の1.5倍の面積に家が千戸しかないというこの過疎の山村全域に、光ファイバーケーブルが行き渡ることになったのだ。
Bフレッツを申し込んだ家は二百戸ちょっとらしい。でも、残り８００戸の戸口にも、すでにケーブルは伸びていて、いつでも申し込みがあれば接続できる状態になっている。すばらしい！
うちは、もう何年も前からしつこくNTTのサイトで要望を出していて、申し込み受付が始まった日にかけつけ、申し込みを済ませておいたので、開通日の今日、18日から使える。

なんのトラブルもなく、ネットもひかり電話も開通。数日遅れで050電話も開通。これで電話番号は一気に３つに増えたので、電話機もヤフオクで注文。
これでようやくまともに仕事ができるようになった。
過疎地はこれから先、どんどん切り捨てられる。今までのように補助金だの助成金だのという外からの助けに頼っているだけでは自滅するだけ。
NTTも郵便も国営ではないので、利益が出ないことはやらない。情報格差はますます広がるだけ。
地方は自力で「稼げるインフラ」を築かなければ生き残れない。光ファイバーを村が自前で（もちろん一部は助成金などだが）敷設してNTTに引き渡したことは、どうしても必要なことだった。
あとは、我々が頑張って、この地でビジネスを展開し、生き抜くだけ。都市部にはないメリットもたくさんあるのだから。

タヌパックスタジオを始めて最初に作ったＣＤが『狸と五線譜』（1994年7月発表）。
このＣＤは今まで２回増プレスして、多分、1500枚を販売したのだと記憶しているけれど、だいぶ前から表向きは在庫切れになっていた。
本当は何枚かは残っていて、どうしてもほしいという人にはこっそり売っていたのだけれど、いよいよ最後の１枚になってしまい、重い腰をあげてバージョン２として300枚プレスすることにした。
14年も前、MIDI音源で作ったチープな自宅録音ＣＤ。今聴くと、あれもこれも差し替えたい……となるので、それはやめて、一部の修正と曲順入れ替え、年末にタヌパック阿武隈で実験的に録音した２曲（『悠久』の新バージョンと、新曲『阿武隈のクリスマス』）を追加。
いくらなんでもこれは下手すぎやろ、という１曲（『Midnight Eyes』）を削除……という程度の変更で、あとは当時の録音に手を加えないことにした。
ところが、今改めて聴くと、自分の頭の中に残っていた印象よりもずっといい。聴き応えがある。歳をとってしまったせいもあるかもしれない。歳取ると涙腺が緩む、というのと同じで、昔を思い出して、余計な感情移入をしてしまうことがある。要注意だな。
でも、生ギター２本とチャンゴとヴォーカルで構成されている『無言歌』なんか聴くと、今、チェロ音源がどうのと悩んでいることが馬鹿らしくなる。
やっぱ、「生（なま）」は強い。歌も、今はもっと違って歌えると思うけれど、当時の青臭い歌い方、不完全な出来をそのまま残すことに意味があるかな、と。
仕事（生活のための）が立て込んでいるので、今日明日で原盤とジャケット版下は終わらせたい。来週からしばらくはデジカメ関連のお仕事に追われそう。その前にプレス屋と印刷所に入れてしまいたい。
上の画像は、バックインレイをIllustratorで作成しているところ。時間がないのでデザインは凝れないかな。頼みのデザイナーさんも、目下、確定申告でもがいているし。表はタヌキで裏はカエル、という、ひねりのないデザインになりそう。

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