08/07/04

ヤマアカガエル続々上陸開始

雨池ではヤマアカガエルのオタマが変態し、続々上陸開始している。いちばん早いのは3月に産みつけられ、その後、気温が何度か零下になったものの、なんとか生き延びたやつ。ヤマアカは強い。
それに比べると、シュレやヒッキーはひ弱というかデリケートというか、カエルになれる確率が著しく低いようだ。

観察組に分けておいたシュレのオタマを池に戻した


新入りか? とたちまち寄ってくるヤマアカたち
バットの中ですくすく育っていたシュレのオタマが、手足も生え、動きが鈍ってきたので、マツモ池に放した。変態直後が第二の試練というか、うまく新しい身体に適応できず、餌を採れないまま死んでしまう子もいる。
ヤマアカはかなり丈夫というか、たくましいのだが、シュレとヒッキーはほんとにデリケートで、油断すると死んでしまう。
池に放した直後は困惑したような様子だったが、すぐに慣れて、翌々日にはもう姿が見えなくなっていた。
こちらは雨池のヤマアカ親子。
面白いことに、今まで親ガエルの姿は見えなかったのに、子供たちが上陸する頃に合わせたかのように池に来て、毎日縁から子ガエルたちの上陸を見守っている。
やっぱり心配なのかしらね。

そばに来た虫を食べればいいのに、まだボ~ッとしている子ガエル


こちらは孵化直後のモリアオガエルのオタマ


十数個あった卵のうち、最後の1個がなかなか孵らない
あちこちから救出してきたモリアオの卵は全部で十数個になった。
国道沿いに産みつけられた絶体絶命卵の中身も、無事孵化して池にいる。この卵は心配だったので1つだけ分けて家の中で見守っていたのだが、そのせいか、いちばん孵化率が高く、実にきれいにオタマになった。
そんな感じで、毎日続々とオタマになるのを見届け、一晩から二晩バットの中で大きくしてから池に放していたのだが、どういうわけか最後に1つだけ、なかなか孵化しない卵塊が残った。
数匹のオタマが落下したのだが、その後はどうも様子がおかしい。
最初から形が妙にまん丸で、弾力もなかった。重さもちょっと軽い。
これだけが巨大なシュレの卵だったのかとも思ったが、どうもそうではなさそう。救出したとき、すでに直射日光に当たりすぎて、中の卵子がゆだってしまったのだろう。
今年の6月前半は雨が降らず、暑い日も数日続いたから、あちこちでこういうことが起きていたんだと思う。
厳しいねえ、自然は。
救出時にすでにダメだったわけで、これはもう諦めるしかない。
残ったスポンジ状の泡は池の中に入れたが、シュレの泡ほど人気がなく、何日経っても食い尽くされないで浮かんでいる。シュレの泡はおいしいのか、たちまちヤマアカのオタマが寄ってきて食べ尽くしてしまうのだが。きっと味が違うのだろう
次のデジカメ本は秋に刊行予定。その中の素材として、スローシンクロ撮影のサンプル写真を撮った。
阿武隈にいると、イルミネーション光る夜景も、その前で微笑む美女も存在しないので、やむなく、倉庫からクリスマス用のデコレーションライトを引っぱり出して木の枝からぶら下げ、その前のベランダの縁に狛犬像を置いて撮った。なんとも不思議な写真になった。でもまあ、よくある美女が観覧者の前で微笑むやつよりはいいか。面白くて。

撮っていると、すぐそばまで野良猫のサバオがやってきて見ていた。ついでにパチリ

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