08/12/28の2

井戸完成(2)


電線に引っかからないかと、いつもひやひやする

とりあえず試運転。この程度に水が出る


仮接続した状態の地上ユニット


一方、こちらは既設給水管への接合部分。
今回は新井戸の水量と水圧がどの程度か分からなかったのと、今までの井戸もバックアップとして使うために、台所の水栓と給湯器の先にバルブをつけ、
1)全部新井戸(バルブ開/旧井戸OFF)
2)台所と給湯器のみ新井戸で残りは旧井戸(バルブ閉/旧井戸ON)
3)全部を新旧両井戸でMIX(バルブ開/旧井戸ON)
4)すべて旧井戸(バルブ開/新井戸OFF)
の4通りで運用できるようにした。どの場合も、ポンプに逆流しないよう、ポンプの出口部分に逆止弁をつけた。


配管もすべて完了。会長の予定通り、3時ピッタリで作業終了。引き上げた途端、雪がまた強く降ってきた。
とにかくこれで新井戸から水が出るようになった。
雪の中、ジョンのお散歩から帰ってきて、ポンプの説明書を読んでいたら、能力調整ボリュームというのがある。これはデフォルトが20mに合わせてあり、40mくらいまで能力を上げられるようになっているらしい。
これをちゃんと35mに合わせて調整したのかしら……と心配になり、暗くなってきた外に出て、重い井戸蓋をこじ開け、地上ユニットのサーキット蓋のネジを外して中を確認。
あ、やっぱり調整していない。それで弱かったのね。
これを8あたりまで上げて、また元に戻す。
これで水圧も上がった。それまでは旧井戸より弱々しかったのだった。
しばらくはすべてを新井戸の水にして、新井戸の水をどんどん汲み上げて安定させる予定。
安定してきたら、バルブを閉めて旧井戸をONにし、新旧2つの井戸を併用するといいような気がする。
新井戸の水のほうが若干水温が高い。今の時期、旧井戸は、沢水そのものという感じで、手が痛いほど冷たいのだが、新井戸の水はそれよりはやや水温が高めなので、給湯器に入る水としてもこちらのほうが電気代の節約になるかもしれない。
それにしても、このために100万円以上かける意味はあったのかどうか、疑問ではある。
まだちょっとセメント臭というか接着剤臭のようなものを感じる。数日後にどんな味になっているか。
地下12mから20mあたりの水がメインということは、道を挟んだ国有林の下の水脈から出ている気がする。それなら、皆伐を阻止した雑木林が保水している水を飲むことになるわけで、なんとなく縁を感じる。
あのとき皆伐を救ってくれたから、代わりに水を分けてやろうということかな。
地下50mだの100mだのという水を使おうなんて贅沢だ、と、山の神様にたしなめられた気もする。
深ければいい水だ、というわけでもない……と言い聞かせて納得するしかない。
それにしても、水というのは難しい。こういう経験をすると、いい水がいかに貴重なものか、いやでも分かるようになる。与えられた水道水だけを使って生活し、死んでいく一生より、自分の金を使って井戸を掘り、自然の難しさを感じ、感謝の気持ちを持って水を使う暮らしができることは、とても贅沢なことだろう。

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