09/04/28

番外編 狂気の風車


2007年6月29日 突然異常な幅の林道?が出現した
CEF豊北ウインドファーム(北海道根室市にある株式会社クリーンエナジーファクトリーが100%出資して2005年に設立。後にきんでんの子会社に)が、山口県豊北町白滝山に建設している2500キロワット風車(最終的に20基建設予定)の現場写真が届いた。
空撮した写真のオリジナルファイルをわざわざ速達で送っていただいた(感謝)。
2007年からの建設進行状況が非常によく分かる。
難しい議論抜きに、この風景を見てどう感じるだろうか。
人間も生物である以上、命に根ざした直感が狂ってきたら危ない。
これと同じものを、CEFは阿武隈山系にも建てようとしている。また、CEF以外の事業体により、すでに東北の山々は、巨大風車でどんどん破壊されている。
周辺住民ではないかたがたが「ひとごと」と思うのは仕方がないことだが、せめて、まともな感性を呼び覚ましてほしいと願い、阿武隈日記番外編をここに設置したい。
━━━━━━━━━2007年 建設開始━━━━━━━━━

2007年9月18日撮影 緑におおわれた山肌に、林道と呼ぶにはあまりに太すぎる道が出現した


そのところどころには、広いベース基地のようなものが設置されている


空撮なので規模が分かりづらいが、矢印の黄色いものは大型ダンプである

上の写真の矢印の先にあるものを引き延ばすとこうなる↑



最大出力2000kw、2500kwという巨大風車は、羽根1枚の長さが44m、あるいは50m。つまり、円周直径は100m前後になる。
端から端まで、カール・ルイス(古いか?)が全力で走っても10秒はかかる長さだ。
その巨大風車を支えるポールを含めた風車の全高は、当然円周以上(100m以上)になる。台座の基礎部分には、巨大な羽根と支柱を支えるために大量のコンクリートを流し込む。
上の写真は、その台座を建設するための「ヤード」(広場)部分を建設しているところだ。
この大規模工事が行われているのは麓からは見えない山の上であり、地元の住民もみな、愛する白滝山で何が行われているのか知らなかった。


ヤードに築かれた台座。そばにあるユンボと比較すると大きさが分かるだろうか↓



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日本に巨大風車はいらない 風力発電事業という詐欺と暴力

マリアの父親 第四回小説すばる新人賞受賞作

マリアの父親

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