10/03/18

結局、卵救出へ

昨日の散歩で、田圃の水たまりがどんどん小さくなっていたのが気になっていた。結局、今朝、バケツを持って田圃に。
ああ、やっぱり……。水たまりはほとんど消失していて、午後にはもう土と卵が同化するというところまできている。そうなると救出も泥ごとえぐり取らなければいけないから困難だし、卵もすでに大方死んでいるのだよね。
午後のお散歩の時間まで待っていたら間に合わないと思い、せっせとバケツに掬う。
しかしこれが難しい。ゼリー状の塊なので、きれいにはすくえない。

一部は干からび始めていた。死んだ卵は卵核が白くなる


これは昨日の夜に産んだらしいほやほやの一塊。でも、この水たまりではねえ


バケツに掬い始めたところ

バケツがたちまち溢れそうになる。バケツに満杯の卵って、結構重いのである。田圃の土はずぼずぼと足がめり込むので、しっかり腰を入れていないとぎっくり腰になりそうだ。
最初のバケツ1杯は、のろのろ運転のティグラの後部に積んで運び、去年、卵救出用に買っておいたコンテナを持ってX90で2回目の出動。
これだと蓋がピタッと閉まるので、あふれ出さない。

バケツ2杯分の卵


翼よあれがパリの灯だ……の心境か

アカガエルの救出卵は山葵池へ、と決めている。上の3つの池(マツモ池、雨池、土手池)は、これから生まれるシュレとモリアオ用。最初からうちの池に産みつけられたアカガエルの卵は、まあ、店子ということでそのままにしている。それでも、5月にはアカガエルのオタマで池が真っ黒になるほど過密状態になる。そこに割って入るシュレとモリアオも大変。

結局、2往復で、バケツ3杯弱の卵を救出。これでも田圃の水たまりにはまだまだ半分以上残っているのである。きりがないので、残りは死ぬ運命。哀れ。
それにしても、なんなんだろうこの量は。バケツ1杯でも、相当重い。それが3杯運んでもまだ田圃の水たまりにはいっぱい残っているのである。ということは、一体、何匹のカエルが集まっていたのだろう。
これが全部カエルのお腹の中に入っていたということは、カエルはバケツ10杯分くらいいたことになるんじゃないか??
それだけのアカガエルが短時間にわわわ~っと卵を産んで、それが全滅する運命というのは、あまりにも虚しい。
こういうことが、全国あちこちで繰り返されているのだねえ。

バケツ3杯弱の卵を山葵池に入れ終わって引き上げようとしたら……あ、今年初めての山葵が……。

まだ小さいけれど、しっかり出てきた


これがあってこその山葵池


バケツ3杯分の卵を受け入れた山葵池


さて、どのくらいカエルになっていくだろう

クルマを片づけようとしてトランクを見たら……ぎゃ~~!
卵がこぼれていた。コンテナに入れるとき、溢れてしまったらしい。前の写真を見ると↑確かに左奥の角からこぼれていそうだもんねえ。まいったね。

トランクの中が墓場になりそう……


なんとかこれだけ引っぱり出して、またまた山葵池へ

アカガエルの数は多いので、心配することはないのだけれど、あんな小さな水たまりに集中してカエルが集まってくるというのは、よほど他に産む場所が見つからないからなわけで、可哀想だね。
アカガエルのオタマは丈夫で、よほど水が高温になったり、干上がったりしない限りはほぼ全員がカエルになっていく。その丈夫さの分、オタマになる前の試練が厳しい。今の時期、どこに卵を産んでもオタマになる前に干上がるか流されるか粉砕されるかの運命。わずかに生き残った卵とオタマが、田圃の中で成長し、田圃から水が抜ける前に変態する……という生き残りレースに参加する。
アカガエルの卵救出が一段落すると、しばらくは暇。次はシュレの卵が出てくる4月まで、ひと月くらいは何もない。
その間は、干からびていくアカガエルの卵をあちこちで見ながらお散歩することになるのだろう。ちょっと辛いね。




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