10/03/19

午後から降ってきた雪は、積もらないと思っていたのだけれど、日付が変わった頃には家の周りはまたまたまたまたまた銀世界になっていた。
LX3の内蔵ストロボをたいて撮影してみたら、結構きれいに写った。

コンパクトデジカメの内蔵ストロボだから、光量はせいぜいこんなもの。でも、それがかえって幻想的な雰囲気を作っているかもしれない。


今夜は哀しい知らせが入った。
北海道猿払のSさんが、昨日（17日）、癌で入院していた鹿児島の病院で亡くなった。
どういうわけか、日本の北端から南端へ飛んで入院。入院したと聞いたのは昨年のことだった。かなり悪そうだったので、心配していたのだが、結局、二度と家には戻れなかったのではないだろうか。

Sさんは僕の音楽のよき理解者で、何度か、熱心なファンレターを送ってくださった。
彼の言葉に後押しされて、『Melodies and Memories』という、過去のデモテープなどを集めた作品集CDを編集した。ひとりでも理解者がいるということで、どれだけ勇気づけられたことか。
確か、僕と同い年。一度もお会いしたことはなく、電話で何度か話したことがあるだけ。それなのに、旧知の友人のような気がしていた。
今録音中の『たくき よしみつ　Songbook1』も、まっ先に病室に届けたかったのだが、間に合わなかった。
いろんなものが、待ってくれない。自分の命や気力も、今がぎりぎりのところだと思う。そもそも、世の中がこれだけおかしくなってきていると、作っても、普通には世に出せないだろう。
それでも、明日地球が終わったとしても、この作品集だけは完成に向けて作業を続けようという気持ちになっている。

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