Iくんからプレゼントされた巨大PCへの音楽ソフト類組み込み。せっかく静かなPCになったのだから、やはり諦めるのは忍びないと、朝から、もう一度だけ……と、設定に再々再々再チャレンジ。
Cubase (録音ソフト)にMOTU社のドングル付き音源ソフト(EthnoとStrings)のVSTプラグインを認識させることがどうしてもできなかったのだが、
ここに書かれている内容をヒントにして、どうもDocuments and Settings 内にある設定ファイル(xml形式のテキストファイル)の問題らしいと思いあたった。
動いている現役マシンにあったファイルと比較すると、MOTUのソフト2つの記述が欠落している。なぜか設定が書き込まれないようだ。
それなら、……と、動いているほうのマシンの該当ファイルを強制的にコピーして、何度も再起動させているうちに、最後はうまく認識したまま起動するようになった。
それにしてもこの手のソフトは不親切かつ不出来。ドングル付きなのだから、ドングルをつないだらサクッと認識するようにしてほしいものだ。なんのためのドングルなのか。
数万円もする音源なのだから、つまらぬ苦労をさせないでほしい。
未だ、なぜ新規インストールを正常にしているのにプラグインの記述が設定ファイルから欠落してしまうのか、は原因不明。ともあれ、認識するようになったのだから、この設定ファイルの内容はバックアップしておかねば。
さらに、EZDrummerというドラム音源ソフトからCubaseにグルーブファイル(MIDIファイル)を読み込めないトラブルも、ネットで検索していてついに原因判明。
ここに答えがあった。
なんのこたあない、Cubase側の設定の問題だった。
しかし、これがデフォルトだとしたら、最初にインストールしたときも同じ現象に遭遇しているはず……。う~ん、覚えていないなあ。
ともあれ、これでようやくバックアップというか、もう一台の音楽コンピュータができあがった。
やれやれ。
コンピュータ関連のトラブルは、最後はなんとかなるものだな、と改めて思ったが、そこまでのストレスと無駄な時間がやるせない。
今回プレゼントしてもらったPCのスペックを見ると、
Intel Core2 6300 1.56GHz 3GB RAM
となっている。
他のコンピュータはどうなのかと調べてみた。
阿武隈スタジオの音楽コンピュータは、
Core2 Duo E6750 2.66GHz 3.24GB RAM
今、このWEBページをエディタで書いている常用仕事パソコンは、
Core2 E6600 2.4GHz 2.99GB RAM
助手さんのマシンは、
Core2 Duo E8400 Wolfdale 3.0GHz 2GB RAM
……となっている。
あら、助手さんのマシンがいちばん速いマシンじゃないの。
そうだったのかあ……。
ついでに、百合丘に置いてあった昔の仕事PC(DELLのDimension 4500C)を復帰させる作戦もうまくいった。
このPC、普通に動いていたのだが、引退させていた。
ちょうど、『シンプルに使うパソコン術』(講談社ブルーバックス)を書くために、Vistaパソコンを体験しなければならなくなってVistaをインストールしたデスクトップを買った後だった。
Dimension 4500C のスペックは、
Pentium4 2.4GHz 1.5GB RAM
……というものだったが、ちょっと音がうるさくなってきたり、重く感じるようになっていた。
しかし、新しく購入したVistaマシン(DELLのDimension 9200C)は、Core2 Duo E6600 2.4GHz 3GB RAM というはるかに上のスペックのマシンだったのに、古いDimension 4500Cよりも重く、使いづらかった。
VistaというOSはお話にならんなと確信して、あの本を書いた。
そのVistaマシンをメインの仕事マシンとして使うなどということは最初から考えていなかったし、どうしても使わなければいけないときは、仕事の能率が著しく落ちた。
実際、VistaはMEと同じように短命でどうしようもない評価のOSとして歴史に汚名を残した。
で、あの頃、XPをインストールしたパソコンがどんどん市場から消えていて、これはまずいと思い、Vistaマシンとまったく同じDimension 9200CにXPを搭載したマシンを放出しているのを知り、急遽買った……のが、今使っている仕事用マシンだった。
これは Core2 E6600 2.4GHz 2.99GB RAM で、普通に使えている。
Dimensionシリーズはコンパクトで、筐体が簡単にパカッと開き、メンテナンスも楽。なかなか気に入っているのだが、DELLでは最近このくらいコンパクトなデスクトップは出していないようだ。
OSも、今売られているマシンはすべてWindows7になっている。Windows7はVistaの欠陥を一生懸命に直したようなOSで、Vistaに比べれば相当まともらしい。XPに2階級ダウングレードさせて売っているマシンもあるが、7なら7のまま使ったほうがいいような気がする。
しかし、インターフェイスがだいぶ違うようだし、7で動かないソフトもあるとのことなので、今はまだ乗り換える意味を見いだせない。というか、気力が出ない。道具の環境変化に対応する時間と労力がもったいない。
使っていないVistaマシンはXPをインストールして音楽用のバックアップ機にしようと思っているのだが、Vistaを入れたままだとXPのインストールディスクからは入れ替えられないことが分かったので、後回しにしている。今、手元にないし。
その前に、古い4500Cを使えるようにしておけば安心……と思い、久々に起動させてみた。
ん? メモリが512MBしかない。ああそうか。たしか、引退させたとき、1GBメモリを他のマシンに移し替えたような記憶が……。どれに入れたのだったかしら。
で、512MBではお話にならんので、増設しなくては……と調べたところ、4500Cの規格は古く、対応するメモリ(PC2100規格のもの)は、上位規格のメモリよりはるかに高い値段がついている。
バルクだと3000円台後半くらいでもあるが、これまた、以前に4500Cへの増設でバルク品を買ってトラブった記憶がある。メーカー品だと一番安いものでも1GBのものが5000円くらいする。古いPCへのプラス1GBメモリ増設で5000円はちょっと馬鹿らしい気がする。
でも……と悩んだ末、やはりメーカー品のメモリを注文した。
トランセンド TS128MLD64V6J [128Mx64 PC266 DDR DIMM (64Mx8/CL2.5)] 価格 4,980 円 送料0円
4500Cは、本来512MB×2で最大1GBまでしか積めないことになっているのだが、WEBの掲示板で、初期搭載の512MBに1GBを追加したら、ちゃんと1.5GB認識して動いているという報告があったので、賭けてみた。
そのメモリが今日届いた。祈るような気持ちで追加したところ、あっさり認識。不具合もなさそうだ。
これで4500Cも使える状態になり、一安心。心置きなく、Vista搭載の9200CにXPをインストールできる。
それにしても、VistaというOSはなんだったのか。より高いスペックを要求して、使い勝手はXPよりはるかに劣る。XPに対しての利点が何一つ見いだせないどころか、わざわざ金をかけて使えないPCにしているとしか思えない。こうしてXPに戻すための手間を考えると、つくづく許し難い商品である。
あと、今回の経験で分かったことがもうひとつ。コンパクトデスクトップマシンはCPU回りに空間がないので、埃が目詰まりしやすい。
4500CはCPUの上にあるヒートシンクのひだひだの間にべっとりと埃が詰まっていた。9200Cはケース前面(取っ手のようになっている裏側)に排気口が隠れているのだが、ここに埃が詰まっていた。どちらも掃除してやったところ、音が静かになった。今までだいぶ暑苦しい思いをさせていたのだろう。
特にコンパクトデスクトップマシンは冷却に無理があるので、ただでさえ小さな排気口を詰まらせるとマシンの寿命を著しく縮めそうだ。埃が詰まる場所はマシンによって違うが、それを知った上で、こまめにチェックする必要があると痛感。
肩の荷が下りて、というか、ほっとしてジョンのお散歩へ。
久しぶりにトウキョウダルマガエルのいた田圃に行ってみたら、みんな倍くらいに大きくなっていた。