10/09/10

 秋の庭

炎暑基調の中、突然15度くらいまで気温が下がったりして、すっかり体調を崩してしまった。風邪をひき、喉が痛い。
もうそろそろ1年になろうかという失業状態をなんとかできるかどうか、重要な局面があったりして、神経もちょっこしまいっていたところ。
歳を取って、すぐには動けなくなっているのだが、自分の気持ちよりもさらにゆっくりと周囲は進んでいく感じ。
台風崩れの熱帯低気圧が運び込んできた雨雲で、首都圏は大雨だったらしいが、ここ阿武隈はそれほどでもなかった。
庭に出て、少し草花などを見る。
α300には先月最初からのコマが少し残っていたので、拾い忘れを貼り込みながら、ちょっこし整理しておこう。

10/08/02


コミスジ という蝶かな?

10/08/05


コバギボウシ かな?


10/08/06


マツモ池の……ニホンアカガエル……かな?


対岸にいたやつがこっちを見ていた

以上がα300の中に残っていた取り出し忘れコマから抜粋。1か月以上α300を放りだしておいたんだねえ。上京のときも持っていったのだが、ケースから出すことなくそのまま持ち帰ってきた。
以下は8月下旬からのもの。

10/08/21

しんちゃん


ベランダで寝そべるしんちゃん


なんだよ~


旧井戸ポンプハウジングの上であくびするしんちゃん

野良猫たちは、しんちゃんとシロがレギュラーで来ているが、ウッシーが全然姿を現さない。それ以前に来ていたサバオ、デカサバ、ミーちゃんなどなどもまったく姿を現さない。生きているのだろうか。
しんちゃんは、姿も性格もミーちゃんの系統で、小さいくせにいちばんきつい。蛾を大量殺戮するのも困る。まあ、食っているのだから仕方がないといえば仕方がないのだが。それにしても、蛾ってうまいのかね。シロは見向きもしないが。

10/09/03

沢涸れる

雨が降らないので、ついに沢が涸れてしまった。ちょろちょろで、池に引いている水も空気が入り、バフバフいっている。
取水場所まで登って確認してみた。

あちゃあ、これじゃあダメだね。少しでも水が出てきていたのが不思議


水たまりにホースが浸っているという感じ


取水口から下流側を見たところ。ただの「湿った道」みたいになっている

10/09/05

ふるさと林道は?

とっくに終わっているはずの「ふるさと林道」舗装工事がまだ続いている。どうも、工事している先から路肩が崩れて補強……の繰り返しのような……。
カエルが産卵していた水たまりには大きなコンクリートの水路が築かれ、水たまりは消滅していた。
こうしてどんどん卵を産める場所がなくなっていくのだなあ。
国道399号沿いにあったいくつもの水たまりや沼が工事のたびに消えて、目下、モリアオガエルが産卵場所を探してウロウロしているのと同じ状況が、日本中で起きている。


ここが来年には舗装される(はずだ)が、小動物の動線が断ちきられることが心配


林道脇の沢も、あちこちにこんな加工がされて……


これだと岩魚が上れなくなるんじゃないだろうか


右側の山から湧き水がじわ~っと合流していたところはこんな形に

路の脇にできていた自然の水たまりは消滅し、湧き水の通路はパイプで段差がついてしまった。
山から湧き出す水が少しずつ合流して沢になり、沢が太くなって川に流れ込むわけだが、合流点にできていた水たまりや沼がなくなり、土の緩衝部分が消えてヒューム管や大きなU字溝で水路が造られる。そうすると、水たまりに棲息していた生きものは生息場所を失い、水が一気に流れてしまうので、少しの雨でも卵や水棲生物は一気に下流へと流される。その先がコンクリートのU字溝だと、這い上がることもできず、どんどん流されてしまう。
こうして山の生態系が薄くなっていく。
小規模な水の氾濫、土砂の堆積、自然にできた水たまりや湿地帯といったものは、生物層を豊かに保つためには必要なものだろう。それを人間がどんどん工事して、水の流れをひたすらストレートにしてしまう。
必要な生活道路や物流ルートの整備に伴う工事ならまだしも、ここは誰も通らない道なのだ。
工事責任者でさえ、当初、「1日いても車が1台も通らないけれど、普段からこうなんですか? なんでこんな道を舗装するんだろう」と本音を漏らしていたほど。
同じ金をかけ、同じ土木業者に仕事を与えるにしても、ビオトープをあちこちに作るとか、もっと有効な使い道があるはずだと思うがなあ。
荒れた人工林を雑木林に戻して山の保水能を高め、植物相を豊かに戻すとか。そうすれば大雨のときの下流側での氾濫も抑えられるし、イノシシが山を下りて田畑を荒らす被害も減るのではないか。
老人たちはみな「昔はイノシシが田畑を荒らすなんてことはなかった。やつらは山奥にいて、人間とは別の暮らしをしていたから」と言っている。
人間が暮らしやすくすることと生物層の豊かさを保つことは、必ずしも相反することではないと思うのだが……。

愚行の極致はこれだろうなあ。何も見えていなかった場所から、一気に10基も出現。わが家からは3kmあるかないか。稼働すれば風下側になるので、非常に不安だ。




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