朝からぐずついた天気。霧雨が降ったりやんだり。
建築家のYさんがやってきた。ウィンドファーム問題などを話す。
『てっぱん』の録画を見ながら昼ご飯(といっても、いつもこれが一食目)を食べ終えた頃、シロがやってきた。
ご飯をあげて、ちょっと遊んであげる。
昨日まで、カーっと歯を剥いて威嚇していたのが、今日は穏やかな顔。抱き上げてみたが暴れなかった。
一気になついたなあ。
目やにがついていたので、ウェットティッシュでとってやり、ついでに身体も拭いてやった。たちまちウェットティッシュが真っ黒になる。
汚れているなあ、おまえは。ジョンみたいに臭くないだけマシだけど。
撫でていると、身体をすりすりさせてきて、喉をごろごろ鳴らす。喉をごろごろ鳴らしたのは初めて。
というか、今まで何匹もの野良猫が現れては消え、何匹かはうちの縁の下で死んだりしたのだが、身体に触れさせた猫はシロが初めてだ。
しんちゃんは最初からかなり図々しかったけれど、未だに身体には触らせない。手を伸ばすとさっと逃げる。
シロはしんちゃんよりずっと警戒心が強い猫だったが、劇的に慣れたなあ。
しかし、あんまり慣れられても困るので、このへんにしておこうかな。
獏工房のブログを久しぶりに見たら、野良の子犬が数日、家の周りをウロウロしていたらしい。
幸い、飼い主候補が見つかって引き取られていったとか。よかった。
野良猫は楽だけど、野良犬は面倒。野良のままつきあうということができないから。
かといって、飼うのも無理だし、うちでは犬は飼ったことがない。(タヌキはあるが)
子供の頃は二度、犬を飼った。最初の犬(初代・ニッキー)はボーダーコリーの雑種で、車を見ると追いかける癖があり、最後は車に轢かれて死んでしまった。
あの頃は川崎市でも犬を放し飼いしていてもあまり文句を言われなかった。田舎だったからなあ。
2匹目(2代目ニッキー)は、僕が小学生のときに捨て犬を拾ってきたのだが、家出されてしまった。躾けようとしてうまくいかず、可哀想なことをした。
結婚して、一度だけ、子犬をもらって飼おうとしたことがあったが、夜泣きがひどくて返してしまった。
それ以来、犬は飼おうと思ったことがない。実際、無理だし。
広い土地を持っていながら犬をつないで飼わなければいけないというのが特に嫌だ。
ジョンは、気がついたらお隣につながれっぱなしで「存在していた」ので、仕方がない。今も「引き取って飼ってくれ」と言われるのだが、固辞している。
犬は難しい。もっとゆったりと生き物とつきあえる社会を構築できればいいのに。
熊が出たとかサルが出たとか、いちいち大騒ぎしすぎ。人間が人間を傷つける事件のほうがはるかに多いのに、過剰反応。
ネコはそんな中、いつまでも鎖につながれることなく生き延びていて、したたか、かつしなやかだ。
息苦しいこの時代、ネコの生き方には学ぶところが多いかもしれない。
でも、シロ、やっぱり人間と仲よくしたかったんだねえ。野良に生まれたばっかりに、孤独だねえ。
これからは、ときどき遊んであげるからね。