2011/08/24

ごつくてクラシックなガイガーカウンター

イギリスから取り寄せた Victoreen CD-V700という古いガイガーカウンターが届いた。
福島県内は運送会社が受け付けてくれないということなので、一旦、助手さんの実家に送ってもらってから転送してもらった。
これは、冷戦時代の遺物とも言うべきもの。
アメリカの市民自衛団体によって作られていたごついガイガーカウンターで、ダイキャスト製の堅牢で無骨なデザインの筐体に、大きなガイガーミューラー管がセットされている。
今でもしっかり動作するのだが、一般的な空間線量を測定したいというような目的にはまったく合っていない。なぜなら、
1)検知レベルが大きすぎる(ものすごい線量でようやく針が動く)=最小目盛りが0.01ミリレントゲン/時
2)数値がデジタルで表示されず、かつ検出時に振れた後はすぐにまた針が戻るので読み取りが困難

まあ、はっきり言えば「コレクターズアイテム」ですね。
歴史的価値のあるコレクションとして所有したい、ドラマなどの小道具として使いたい、部屋のオブジェとして面白そうだ、といった目的で購入すべきもの。
一応スペックを記しておくと、

●探知棒(普段は取っ手にカチッとはまっている)部分……クロムメッキ真鍮製で、ガンマ線とベータ線を区別するためのシールドが施されている
●駆動電源……単1電池4本。数週間からひと月程度連続駆動可能
●メーター読み取り範囲…… 0〜0.5、 0〜5、0〜50 mR/h (ミリレントゲン/時)の3段階切り替え

ちなみに、CPMで現せば0.5ミリレントゲンは300CPM=Count Per Minuteに相当し、今風のシーベルトで表すと5マイクロシーベルト/時。
上の動画では0.02ミリレントゲン/時あたりに振れているので、0.2マイクロシーベルト/時くらいを瞬間的に検出しているということになる。これが振り切れると5μSv/hだから、相当なホットスポットということになる。しかもこれがいちばん細かいレベルで、最大は50ミリレントゲン/時。500マイクロシーベルト/時だから、飯舘や津島の超ホットポイントでも振り切れることはまずなさそう。
でも、3月15日の夜には津島付近で300μSv/h以上を計測しているから、最大レベルにしても針が相当振れたということだ。
う〜ん、そんなのは見たくない。

存在感があるし、なかなか押し出しがいい?のだが、やはり実用性には大きな問題がありそうなので、ヤフオクに出品することにした。

なんだろう、これ


大きさはこんな感じ


年代物だけに、傷がかなりある


探知棒は取り外せる……というか、こうして計る


マニュアル、イアホン、ベルトつき


中身……単1乾電池4本でひと月くらい動くらしい

2011/08/24

テレビ取材


某テレビ局が原発半年後特番を制作するということで、川内村の中を案内した。
村で唯一、上からの指示をはねつけて1枚だけ田圃に作付けしたよしたかさんへのインタビュー風景。
後ろに写っているのがよしたかさんの田圃。今のところ順調に育っているという。
「表土を5センチ剥ぎ取れば除染できるなんて言うけれど、その5センチにいちばん栄養つうか、おいしいものがつまっているんだ。そのために何年もかけて土を作ってきたんだから、簡単に剥ぎ取れるわけがない」とよしたかさん。
お上は現場を何も知らないで勝手な指示を出している。

右が水だけを入れた田圃。向こうに見えているのは何もしていない田圃


水のない平伏沼も案内した
報道は、編集の仕方次第でどんなメッセージ性も持たせられる。
淡々と事実だけを伝えて、判断は視聴者に委ねるというのが正しい報道。
最近、というか、もう長いこと、テレビはその原則を忘れている。どういう方向に結論づけたいか、あるいは、単純にどういう切り方をすればセンセーショナルになるか、情緒に訴えられるかを考えて作ってしまう。
場合によっては、ひたすらあたりさわりのない形にまとめてしまう。
どこまできちんとできるかは、現場の闘い次第。志を持ったスタッフばかりでも、その思いを半分も込められない内容に甘んじなければならないことが多い。実力ではなく、組織の中の力関係という問題によって。
さて、今回のはどういう絵になっているのだろうか。

2011/08/25

矢祭町に行った。
矢祭町は全国でも最も早く「合併しない宣言」を行ったことで有名になった。
前町長:根本良一氏(1983年4月 - 2007年4月17日。6期24年)の時代。
過疎の村が自立して存続するために、まずは徹底的な合理化を図った。
職員の新規採用停止(2003年以降)、嘱託職員削減、「収入役」廃止、議会定数削減(18人から10人へ、2002年9月)
2002年7月、全国で最初に住基ネットからの離脱を宣言。個人情報保護の観点と、利用者が年10人足らずだったことから。2012年2月以降、唯一の不参加自治体となる予定。
町議会が議員報酬を月額制から日当制に変更(全国初の試み)。月額20万8000円を廃止し、議会に1回出席するごとに日当制の3万円とし、ボーナスに当たる期末手当も廃止。2008年3月31日以降の議会から導入。試算ではこれで議会の人件費が3分の1以下になるという。
7課体制を5課体制に。庁舎の清掃は全員で。町長・助役・教育長も行う。管理職もトイレ清掃を行う。役場職員は消防員として、消火活動にもあたっている。
役場窓口業務にフレックスタイムを導入。年中無休。平日は7:30 - 18:30。
役場職員の自宅を出張役場として利用する「出張役場制度」の創設。町民は職員自宅で各種届出・納付可能に。
保育所・幼稚園の一元化(保育時間は平日7:25 - 18:45。土曜日は7:45 - 12:45)。
地元商店会が発行するスタンプ券(買い物の際に2万7000円で500円分)で、介護保険料含む町税などの各種公共料金を支払い可能に。
税金滞納世帯には、職員自ら回収にあたる。夜は超過勤務手当のかからない課長クラスが担当。
……こうした徹底的な経費削減は、住民サービスの格段の向上にも直結したという。ちなみに介護保険料は福島県で最も安い。
(以上、Wikipedia 参照

福島は広い。
原発ぶら下がり体質でどんどんダメになってしまった市町村が目立つ中、こういう町もある。

庁舎の階段は木製。トイレはものすごくきれいに掃除されていた


住環境というのは、自分の家の周りの自然環境だけでなく、人的環境、自治体の資質がものすごく大きな意味を持つのだということを、今回の原発犯罪問題で嫌と言うほど思い知らされた。
残りの人生、どうせなら「やりがいのある環境」でいろいろやってみたいと思う。

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