2011/11/07の2

紅葉

村は今、除染除染の大合唱。
20年かけて山林を除染するなどと言っているが、意味がないどころか、とりかえしのつかない環境破壊になるだろう。
この落ち葉には放射性物質はほとんど付着していない。
爆発があった3月に、雑木林は葉をつけていなかった。この落ち葉は、汚染の後に新芽として出てきた葉っぱだから、表面にはほとんど放射性物質はついていない。地面からセシウムを吸い上げて葉っぱの中に溜め込む……と一部の学者は言うが、ほとんど遷移していないだろう。実際、落ち葉が積もった道は、夏の頃よりも線量が低い。落ち葉が放射性物質の上に積もって多少はシールドしているのかもしれない。
この落ち葉は山にとって大切な養分であり、物質循環のリングなのだ。それを無理矢理取り除いたら、山はどんどん痩せていき、生き物が棲めなくなる。
森林に手をつけるな、と声を大にして言いたい。

これが宝物だと思えない人たちが、福島の自然をこれから破壊しようとしている


理屈はなんでもいい。金が落ちればいいという人たちが、今まで以上に自然破壊をしようとしている


これ以上、罪を重ねるな


チャッピーともしばらく会えなくなるだろうな、と思うと辛い


セイタカアワダチソウまで生えていた田圃は草刈りされた。日当1万1000円だとか


農業をやるより「除染」ビジネスに参加したほうが金になるという思いが村民の間に広まっている


そんな光景を見続けているのは耐えられないな、と思う


早く、まともな生活に戻ってほしい


農業は博打じゃない。このままでは株取引で儲けた損したという世界と同じじゃないか。
原発に代表される、大型公共事業にぶら下がる生活というのは、株だの為替だので儲けようとするのと変わらない。土地を株券だと思ったら大間違いだ。土も水も、あらゆる生物を支えている「公共財」なのだ。



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