考えてみると、のぼみ～はこんなに大きくなってもまだゼロ歳なのだなあ。
去年の6月14日に拾ったときは掌に乗る大きさだった。ひょいひょいと拾い上げて、X90のトランクに入れたものだ。
まいったなあ。面倒だなあ。やっかいだなあ。家に戻るまでに死んじゃうかしら……というくらいの気持ちだった。よくもまあここまで育ちましたね。
二匹とも去勢手術も終えて、毎日、平和を満喫している。
手術するとどうなるのだろうと思っていたのだが、経験者たちが言っていたように「そのときの性格のままになるよ」ということらしい。
のぼるは少しだけ悪さの度合が下がった。逆に、み～ちゃんはふてぶてしくなった。最近は寝室に入り込んでベッドの上で寝ていることが多い。
寝室に入って「あ！」と目が合うと、面倒くさそうに「悪いかよ～」って顔でこっちを見る。

のぼるは手術してからちょっと性格が可愛くなった。
朝は必ず寝室の前まですっ飛んできて出迎える。で、一緒に階段を下りていく。
しかしまあ、基本的にどうしようもなくわがままで言うことを聞かないってことには変わりない。

百日咳は、謦咳期というのに入ってそろそろ1週間。いちばん辛い時期。
近所のいとうクリニックはなかなかの名医らしくて、最初から「百日咳やマイコプラズマの可能性も」と口にしていた。今、先日採血した血を使って百日咳の鑑定中。もうすぐ結果が出るが「後からやはり百日咳だったね、と分かってもいいように、すでにそういう治療に切り替えているから」と、頼もしいコメント。
ダメな医者だとなかなか百日咳だと気がついてくれず、投薬が後手後手に回るようだ。
病院に行ったときはすでにカタル期を過ぎていて、抗生剤の利きが期待できなかったが、その時点からクラリスロマイシンを処方していたというのが素晴らしい。
「今からでも諦めず、もう1週間これで押してみましょう」と、さらに7日間クラリスロマイシン服用決定。
百日咳であるという前提で、咳への対処療法も一部薬が変更になった。シロップ的な調合飲み薬（水薬）と吸引薬。これが効いたのかどうか、ほんのちょっと楽になった感じがある。

今日からのぼみ～とお留守番。
咳がひどくてかみさんに迷惑をかけているので、これで少し気が楽になる。
駅まで送った帰り道、いつも前を素通りしている文挟駅そば、例幣使街道沿いの二荒山神社に狛犬がいることを確認。
正面から覗いたときはちょうど視界に入らず、気づくのが遅れてしまった。
狛犬がいるのは、正確には二荒山神社境内の末社である星宮神社の前。
一見してつまらなそうな狛犬だが、台座には慶應３年と刻まれていた。
鬣が流れているのは江戸風。尾は立っている。慶応年間だと江戸でも末期だから、都内なら尾も流れているのが主流。やっぱり田舎だから情報が少し遅れてくるのだろうか。

街道沿いだから、ここももしかして……と確認してみたら、やはりちゃんと昔、訪れていた。

／／栃木県今市市文挟町,二荒山神社（宇都宮市文挟町）,ふたあらさん,,慶応3年正月,1867,,00/04/13／／

……というデータが出てきた。
2000年4月13日に訪れていた。
そのときの写真がこれ↓


よく見ると、12年前にも阿像の顔には白い斑点（黴？）がすでにある。
後ろの柱が、12年前はぴかぴかで、新築したばかりだったのだろう。今はすっかり黒ずんでいるのが、干支一回りの時間を感じさせる。