安国屋の唐揚げ定食

ご飯がなくなった。炊くつもりでいたが、窓から外を見ると、畑裏の桜の木に花が咲いているのがちらっとだけ見えた（上の写真、矢印のところ）。
すでに時刻は12時半過ぎ。今日は午後から雨だというし、桜の写真を撮るのと同時に安国屋で飯食って来ちゃおう、と決めた。
このところ肉っぽい外食が続いてちょっと考えものなのだけれど……。

で、大混雑のピークを過ぎた安国屋に入る。まだまだ客はいるけれど、ぎゅうぎゅうというわけでもない。
メニューを見ながら悩む。
ヘビーな外食続きだったから、ほんとなら魚とかにしたいところだけど、せっかく安国屋に来たんだからなあ。やっぱりここの名物、噂のポークステーキとか鶏唐揚げ定食とかだよなあ。でもポークステーキは作るのが大変で要予約だし、ここは思いきって鶏唐揚げ定食にしてしまおうか……。

周囲の客はガテン系とか外回りの営業マン風のおっちゃんだけ。何を注文するのかと思って見ていたら、野菜炒めだのコロッケと鰺フライだの、軽めのばかり。せいぜい豚キムチ定食くらい。
とんかつとか唐揚げ定食を頼んでいる人はいなかった。
え？　安国屋なのに？　とんかつも唐揚げも頼まないの？　みなさん常連でしょう？　なぜ？

待たされること約10分。出てきたました。唐揚げ定食。

かぶりつくしかないのでそうしたけど、キツネになった気分。
盛り塩が清めの塩に見えた。合掌……という感じで……。
とてもよく揚がっているし、文句はないのだが、やっぱりこれは僕にはヘビーすぎた。
せめてハンバーグにしておけばよかった。
安国屋だから肉！　っていうのは、とらわれすぎなのね。常連さんたちはみんなとっくに胃がもたれていて、普通に頼んでいるんでありましょう。野菜炒めとかコロッケとかを。
まあ、話の種というか、取材精神で頼んだところ大だから、これはこれでよしとしましょ。