とどろきちづこ　という作家

旧仕事場から持ち帰ったものの中に、絵や版画の額がいくつかある。
全部、とどろきちづこ　という作家さんの作品。
彼女がまだまったく無名の多摩美学生時代、うちの近所のスーパーで、美大生の作品展という小さな展示があった。
小品ばかりで、ひとつ500円。
そこに出品している作家の中で、ひとり、頭抜けた才能を感じさせる学生さんがいて、それが彼女だった。
500円だから、ささっと、2点買った。というか、そこに出ていた彼女の作品はそれが全部だった。
上のカエルの絵もそのときのもの。500円。

その後、主催者に訊いて、彼女の連絡先を教えてもらった。
それからずっと、年賀状のやりとりを続けていたのだが、なんと、年賀状が本物の版画作品で送られてくる。
下のヘビの作品も版画。
これはトイレに飾ることにした。

彼女からの年賀状は、何年か、本物の版画で届いたが、さすがにその後は印刷になった。
まだ額に入れていない、版画の年賀状が何枚か残っている。今度持ってきて、追加しようと思う。