2012/07/21

栃木県立博物館

栃木県立博物館のかたから、「とちぎのカエルとサンショウウオ」という企画展への招待券を送っていただいた。
7月21日〜9月17日までやっていて、7月21日にはオープニング講座ということで、この企画展の担当学芸員、林光武さんがレクチャー。
栃木県立博物館に就職して21年目だそうだ。こういう仕事に就ける人って、羨ましい。
好きなことして、しっかり公務員だから年金もちゃんともらえそうだし。実際、なんだか楽しそうだった。いい職場なのだろうなあ。
林さんはイモリが専門らしい(なんとかイモリ、と言っていたようだったが、忘れた)。なんとなくお顔もイモリ風だった。
7月29日には「カエルたちの今とこれから」という演題で、慶應大学の福山欣司教授が講演をするのだが、福山教授の専門はカジカガエルだとか。研究者の専門も、ずいぶん細分化されているのだなあ。

企画展「とちぎのカエルとサンショウウオ」の展示会場


栃木県内にいる13種のカエル、4種のサンショウウオ、+アカハライモリのすべてが見られる


アカハライモリも、平地のと山地のでは「全然形が違う」というのだが……


僕には全然区別がつかなかった……
1枚目が山の、2枚目が平地のやつ
頭の形と尾の長さが違うのかしらん


こちらは他県のイモリ。愛媛県だったかな


これは京都のだったかな? お腹の模様が違うのかなあ……??


いちばん知りたかったのはこのへんのことなのだが、これに関する質問は次回にしようと思った


この話はレクチャーの中でもしていた。うちのそばでもカエルやイモリの保護エリアを制定できないものかなあ



これはある地区で食べていて、商品化もされているハコネサンショウウオの燻製。
レクチャー会場でも、このことに関して質問しているかたがいた。
そのかたの話によれば、民宿などではこれを名物として売りにしていて、毎年、1万〜3万匹を獲って燻製にしているのだという。それはやりすぎではないか、このままでは絶滅してしまうのではないかという危惧を表明していたけれど、ほんとに……。万単位でというのは驚きだ。生息域をどんどん奪っておきながら、獲る数は減らしていませんどころか、地元でひっそり食うだけでなく、売り物にしていたら、確実に消えてしまうだろうに。

圃場整備によるU字溝化、沢と湿地の消滅が両生類だけでなく、あらゆる水棲生物、それをとりまく生態系に大打撃を与えていることは分かっている。
それをなんとか食い止めたり元に戻したりする努力を、栃木県はいちばん頑張ってやっているという説明だったが、であれば、住民側ももっと意識を持って、沢の復活、湿地の保全に取り組みたいものだ。
行政との連携が必須だろう。
なによりも、地元の住民の意識改革が必要なのだが、これがいちばん難しい。
ちょっと巨視的に現場を見て、自然の循環がどうなっていたのか、それがどう変わってしまったのかを考えれば、農家にとっても、新住民にとっても、野生生物にとっても、沢を残すことがすごく大切なことだと分かるはずなのだが。

土に接した沢を水が流れることで、汚水は浄化される。U字溝ではそれが望めない。汚いまま下流まで流れていく。途中の生態系が消滅するから、物質循環が途切れて、ゴミがゴミのままになる。
結果として、田んぼに流入する水や農地の土壌が汚くなり、農作物はまずくなり、汚染される。カエルなどがいなくなれば虫を補食する生物がいなくなって、病虫害が増え、使う薬剤も増える。
新住民(開発分譲地の住民)は、汚水が汚水のまま農地の隣で堆積したり、下流まで有機物が分解されないまま流れていくことで住環境を汚してしまう。地下水系も汚染が進む。
もちろん、本来そこにいるべき生物が消え、生物層が薄くなる。そうなると人間が住む場所としての魅力も失せる。
カエルなどの両生類は、環境保全ができているかどうかの最も敏感なバロメーターなのだ。
恵まれている土地の人ほどそういうことに無頓着で、どんどん水環境を壊していく。

少しずつよい方向に向かって事態を進められるといいのだが……。



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