2012/11/27

沢日記


沢の保守・点検に降りていったら、あれ? 今日は妙に沢がきれいだ。
きっと僕が降りてくる直前に、誰かが掃除してくれたのだろう。渡辺さんだろな。(やっぱりそうだった)
ちょっと点検を忘れていると、たちまち落ち葉で流入口が詰まる。生き物の姿がない沢でひたすら落ち葉の管理というのは結構ストイック。冬は辛いなあ。
短時間、水が流れなくなる程度はいいのだが、そのまま放置すると次に復活させるときが大変だし、農家の人たちからも見放されてしまうだろう。
やっぱり住宅地の連中は根性がない、と。
そうなると用水路の融通で協力を得られなくなり、来春以降も元の木阿弥になってしまう可能性が大きい。それがいちばんまずいので、なんとか頑張ろうと思う。


沢から戻ってくる道で……。この道の先に今の我が家がある


この量の葉っぱが全部落ちるのだから、大変よね。でも、沢はある程度の勢いで流れてさえいれば落ち葉が詰まることはあまりない


庭の植木はほとんど落葉した。ヒメリンゴの実はまだついている。すごい根性だ



最後の一葉、二葉


1500円で買ってきた例のやつ

2012/12/01

Daddy's Cafeでアランフェス

本日から師走。
寒いと思ったら、外は雪だった。
今夜はDaddy's Cafeで月一度のジャズセッションの日。
今夜はギターはやめて、EWI4000Sで『アランフェス協奏曲』をやってみたいと思い、コードを拾って書き留めてみた。
しかし、この天候では、また客は来ないで貸切状態かしら。

開始時刻より10分くらい遅れて行ったら、案の定、お客さんゼロ
左からサポートメンバーの石岡さん(Bass)、マスター、縄田さん(Drs)、村田望さん(Pf)


その後、いつものサックスおじさんと、僕は今夜初めて会う石岡さんのバンド仲間であるサックスが登場。よりによって、うまいサックスが二人。そこにEWI始めてひと月半のド素人。こりゃ痺れるわ。





吹いているとき、こんなにシュレックみたいになっているとは思わなんだ〜。ディジー・ガレスビーみたいに膨らんでいるなあ。びっくり。
でまあ、シュレックみたいだというのは置いておいて、例によって終わってから、なんかいろいろ考えてしまった。

一晩経って分かったこと。

大学生の頃、ギターの山下くん(今は山下歯科医院院長)に、「よしみつさんはマイナーナインス大好き人間ですね」と言われた。
その通り〜。
ギターで弾くと、特にEm9ですかね。あの余韻の世界にいろんな感情、ニュアンスを溶け込ませようとする手法、作風でいっぱい曲を作った。
これって、フォーク少年のちょっと進化形あたり。メジャーセブンスやマイナーセブンスを使い、その次に分数コードに目覚めて……みたいな、誰もが通っていく道。でも、ジャズの人は案外素通りしている気がする。素通りして、まずはテンションを入れたブルースから始まり、サーティーンスとかハーフディミニッシュとか、テンションと転調の嵐みたいな世界に突入。ドレミファ音階ではないスケール(メロディックマイナーとかリディアンセブンスとか)の練習に明け暮れ、速弾き、速吹きでアドレナリンを上げていく、みたいな音楽人生をたどっていく人が多いような気がする。それがいいとか悪いとかではなく、音楽の楽しみ方、感性はものすごくいろいろある、という話。

この日、ピアノの望さんが珍しく「エレピでやってみようかな」と言いだした。ん? マイナーナインスの世界を掘り下げられるかも、という期待がちょっぴり。
でも、結果としてはいちばんへたくそな僕が、いちばん邪念が入ってぶちこわした気がする。
技術的なことはまあ置いておいて(そこにこだわる人が多いけど、始めてひと月半で技術云々を言ってもしかたがないので)、簡単そうに見えることをどっしりとやる、淡々とやる、結果として聴いている人が気持ちよくなり、引き込まれていく音楽というのが、実はいちばん難しいことなんだということを、改めて痛感したのだった。
ジム・ホールバージョンのアランフェスを何度も聴いてしまうのは、きっとそういう理由なんだと思う。
自分の作品で言うのはおこがましいけど、KAMUNAの作品を全部聴いている人が、「結局、最初のオルカ(アルバム『グレイの鍵盤』の1曲目のテイク)がいちばん心に残る。何度も聴いてしまう」と言ったりする。
あれは作っている僕たちからすれば、いろんなところが未熟な作品(録音として音質が安っぽいとか……そういう次元で)なのだけど、聴いている人にはそんなこと関係ない。
最初のオルカは、37歳でギターを習い始めた僕が、吉原師匠を口説いて四畳半スタジオに連れ込み、録音してしまったもの。
あのときの僕は、「ほんとにうまくいくのだろうか」と疑心暗鬼のままミキサー卓に向かっていたし、吉原師匠も、ただのサポートのつもりで来たら、僕から「デュオの一人として主役をやってくれ」と言われ、んじゃあ、まあ……と、あっさり、欲張らず、でも、リリカルにプレイした結果。

ジム・ホールバージョンのアランフェスは、そういうのを、うまい人たちが絶妙な空気の中でやった「記録」なんだろうなあ、と思う。
音楽が分かる人には、演奏の細かなミスや、もたついているところとか、チューニングの狂いとか、いろいろ耳に付く。でも、そんなことは関係なく、全体として、精神性を感じさせるソロの連続になっている。
ジャズの人たちはよく「ソロが歌っている」と表現するけれど、あのアランフェスのソロ(アルトサックスがポール・デスモンド、トランペット:チェット・ベイカー、ピアノ:ローランド・ハナ)は、歌っているし、呟いているし、深く考えながらも瞑想しているような、何とも言えないプレイがゆったりと続いていく。
やれること全部出しちゃうみたいなソロとは対極にある、知らないうちに聴衆がふわ〜っと引き込まれているようなソロ。
19分あるとは思えない凝縮された時間。
技術習得のさらにその後にあるものが大切なのだよ、ということを忘れないようにするために、僕はこれからも何度も何度もあのプレイを聴くと思う。
こんな哲学的?というか、精神性を感じさせるソロをいつかはやってみたいという憧れのサンプル。
ま、僕の場合は、技術習得の前に精神性を求めてしまうから、悲劇というか喜劇になってしまうんだけれど……。

EWIで精神性?を感じさせるようなソロが吹けるようになったらすごいことだわ。
生きているうちにその境地に到達できるのか???

へたくそなくせに、実際に演奏を始めるとすぐにこのことを忘れて邪念が出てしまう。
まだまだ枯れてないのね。アラ還なのに。40代のときは、それがみっともないと思って、かっこつけていたけれど、50代も終わりにさしかかった今、残された時間の短さを考えると、そんなかっこつけている暇はないと、開き直れる。一種、幼児化している自分。
人間、うまくできているものだなあ。歳取るにつれて深刻になっていったら、心身共にきつくて生きているのが辛くなる一方だから、最後は精神が幼児化していくことで、バランスをとるのだろう。

邪念は捨てたいけれど、邪念を捨てると一緒に他のエネルギーも捨ててしまいそうで、そのへんのバランスをとるのも難しいのだわ。ふうう。

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