2012/12/26

フジフィルム XF1 というカメラ


この日記に使っている写真のほとんどは、パナソニックのLX5で撮っている。最近それに、フジフィルムのX-S1というでかいカメラが加わった。
で、この2台の画質に比べると、ポケットに入れて携帯する小型カメラとして使っていたSONYのWX1があまりにも落ちるので(使いやすさは素晴らしいのだが……)、LX5より薄くて軽いコンパクト機がほしいなあ、という欲望を抱えていたのだが、ずっと押さえていた。

候補はSONYのRX100とフジフィルムのXF1。大きさは同じくらいで、LX5のレンズ部分の出っ張りが引っ込んだ感じ。ということは、コンパクトとは言いづらいほどでかいことはでかい。
RX100の画質のよさは1インチ型CMOSという、でかい撮像素子にある。
左のはSONYのサイトからの転載だが、1型というのはこのくらいでかいのだ。
13.2×8.8mm=116.16mm2。APS-C(23.4×16.7)サイズに比べると31.2%。
これに対して、もうひとつの候補 XF1は2/3型CMOSを採用していて、これは、
8.8×6.6mm=58.08mm2。APS-Cの15.6%。1型の半分。
LX5は1/1.63型CCDで、これは7.8×5.9mm=46.02mm2で、11.8%。
2/3型に比べると約80%。
つまり、撮像素子面積でいうと、LX5の2割増しがXF1で、XF1の倍がRX100ということになる。
しかし、RX100は画素数が約2000万で、LX5の約1000万、XF1の約1200万の倍くらいあるから、1画素あたりの面積(画素ピッチ)が圧倒的に有利なわけではない。
むしろ、2000万画素あるために1枚当たりの画像ファイルのサイズがでかくなりすぎて、管理や画像編集が面倒になるデメリットのほうが大きいのではないかとも思える。

で、これから1型CMOSで画素数を落とした製品がもし出たら、RX100を買ったことを後悔する事態も考えられるので、XF1かなあ……と思ったり、いや、すでにX-S1という、同じ2/3型1200万画素CMOSを使っているカメラを持っているのだから、ここはRX100のほうだろう……と考えたり……。
で、なんとなく久々にヤフオクで検索したら、どちらも中古が出ている。
成り行きでXF1のほうに入札してみたら、そのまま落札されてしまった。
というわけで、赤いXF1が届いたのである。


XF1とLX5は、縦横のサイズはほぼ同じだが、レンズの出っ張り部分がこれだけ違う。
さっそくLX5との比較テスト開始。
使い勝手は、まだXF1に慣れていないせいもあるが、LX5のほうが使いやすい。
というのは、XF1は電源を入れるのに、手でレンズを引っぱり出してひねって……という操作をしなければならないのだが、これがなかなか慣れない。引っぱり出すのはともかく、鏡胴部分を回転させるとクリックが甘くて位置がいきすぎたりする。
で、ズームはこの鏡胴部分を手で回す方式なので、両手を使わないとズーム比が変えられない。つまり、カメラを構えてシャッターを押すまで、必ず両手が必要になる。
LX5は、レンズキャップに自動開閉の社外品をつけていることもあって、すべての操作が片手でもできる。
これは大きな違い。

次に、液晶の見やすさがLX5の勝ちだった。特に晴天下ではXF1のモニターは反射が大きくて見づらい。
さらに、マクロ撮影ではLX5の勝ち。XF1は広角側でしか事実上マクロが使えない。ちょっと望遠側にするとたちまち最短距離が伸びてしまい、マクロ撮影できなくなるのだが、LX5はそこそこ近づけるので、マクロの幅が圧倒的に勝っている。

逆にXF1がLX5に勝っているのは連写速度。
僕はオートブラケット3連写を基本にしているのだが、この速度は圧倒的にXF1のほうが速い。これはCCDとCMOSの差だ。
CMOSならではの、パノラマ撮影や多重撮りして夜間の撮影でブレを打ち消すといった技も、XF1はできるがLX5にはない機能。
肝心の写り具合は、今のところLX5のほうが若干勝っている。
これは、LX5がCCDでXF1がCMOSということもあるかもしれない。CCDのカチッとした画質が好きな人は、LX5のほうが安心できるのではないだろうか。
それと、LX5には暗部自動補正機能がついているが、XF1にはそれがない。ダイナミックレンジ優先とかで撮っても、LX5よりも黒つぶれになることが多い。
そんなわけで、あらゆるシチュエーションでの柔軟さや、安心感はLX5のほうがちょっと勝っている感じ。
LX5は旧モデルで、今は1/1.7型CMOSのLX7になっているが、こうして比較してみると、改めてLX5の完成度の高さが印象づけられる。
夜間撮影にしても、LX5は別に多重撮りして合成しなくても、普通に撮って十分使える、きれいな写真になる。
設定を自分の好みの内容に決めてしまえば、いちいちいじらなくてもちゃんとそこそこの出来の写真になるという安心感がある。

ポケットに入れていくには、出っ張りのないXF1のほうがいいが、車で移動とかなら、LX5のほうが失敗が少ない気がする。首からぶら下げてしまえば同じだし。
そうそう、XF1はストラップ穴が右側一か所しかないのもマイナスポイントだ。
ただ、最終的にリサイズしてモニターで見てみると、XF1のほうが発色が美しかったりすることも多い。
下の例などはそれ。

LX5
1/400 秒、F3.3、ISO 80、露出補正 -1、19.20 mm(120 mm相当)



XF1
1/200 秒、F4.9、ISO 100、露出補正 -2/3、21.2 mm
さらにいっぱい比較してみるので、次のページへどうぞ。

このページの写真はパナソニックのLX5とフジフィルムのXF1で撮っています

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