2013/06/04

オリンパス XZ-10 というカメラ 徹底リポート(1/6)


OLYMPUS XZ-10
1/800秒、F4.5、ISO 100、4.70 mm(26 mm相当)


FUJIFILM XF1
1/480秒、F7.2、ISO 200、-1/3補整、6.40 mm(25mm相当)

新しいカメラを買ってしまった。
ガバサクのページを更新するため、テストのためにヤフオクで。
オリンパスのXZ-10というコンパクト機。
1/2.3型 1200万画素CMOS。こんなに小さいCMOSでいいのか? 今まで言ってきたことと違うではないかと責められそうだが、兄貴分のXZ-2よりも、小型にまとまっているこのXZ-10のほうが魅力的に感じたのだ。

実は、XZ-1というのが出たとき、やはり買って試してみたのだが、スペックから期待したような写真が撮れずにがっかりした。
XZ-1は1/1.63型 CCD 1000万画素で、レンズはF1.8-2.5という大変明るい大型レンズ。スペックだけ見ればLX5よりきれいに撮れてもよさそうなものだったが、そうはならなかった。
キヤノンのS90を買ったときも画質にがっかりさせられた。スペックだけでは分からないものだ。

いちばん大きいのは撮像素子の性能と映像エンジンの作り込みだろう。オリンパスはコンパクト機の撮像素子は作っていないはずなので、この1/1.63型 1000万画素CCDというのは、パナソニックのLX5と同じものだろうと思っていた。実際、同じなのかもしれないのだが、であればなんでLX5に負けるのかがよく分からなかった。

……という経験からすれば、ここにきてまたオリンパスのコンパクト機を買うのはどうかと思うのだが、何かよさそうな予感があった。
CMOSがどこ製なのか気になる。ソニー製かもしれない。どこ製であっても性能がよければいいわけだが、最近のCMOSの性能アップはめざましいものがあるので、1200万画素であればぎりぎり耐えられる画質かもしれないと思った。
これが1/2.3型で1600万画素だったら絶対に手を出さなかっただろう。

そんなわけで、いちばん心配だったのはこの1/2.3型CMOSの性能だったのだが、撮ってみたら意外にもきれいなのだ。
シビアに見れば粗さはあるかもしれないが、実にうまくまとめている感じ。
2/3型 1200万画素CMOSを使っているフジフィルムのXF1(現在のお散歩カメラ)と比べても遜色ない感じだ↑。
下手すると勝っているんじゃないかと思える写真になることもある。

ただ、届いてがっかりだったのは、その大きさ。XF1より確実に小さいだろうと思ったのだが、むしろXF1のほうがコンパクトだった。縦横はわずかにXZ-10のほうが小さいが、厚みがあるのでケースやポケットに入れたときにかさばるし重い。
「小さいカメラ」を期待していただけに、これは予想外だった。

XF1とソニーのWX1と並べてみた


WX1なみのコンパクトさを想像していたのだが、全然違った



XF1より厚みがあるため、同じケースに入れるのもXZ-10のほうがぎっちぎちになる


真ん中がXZ-10。こう見ると、XF1が2/3型CMOSを使いながらここまで薄く設計できたことを誉めたくなる


で、持った感じ、操作感もXF1にすでに慣れているせいもあるが、XZ-10はあまりよくない。
まず、起動が遅い。スイッチを入れてからこんなに時間がかかるカメラって今どきあるか?
ズームは電動だが、これもなんかイラッとくる。もしかしたらXF1の手動ズームに慣れているからかもしれない。
LX5も電動ズームだが、LX5のほうが思い通りのところで止まってくれる。

ボディが厚いので、持ち方が難しい。裏面液晶パネルがタッチセンサーになっていて、左下にAFエリアを決定するアイコンが出ているのだが、ここを指で押さえているとAFもシャッターも動かなくなる。最初はそれが分からず、壊れたのかと思った。

XZ-10


XF1
XF1に比べて優れているのは望遠性能。
上はデジタルズームも使って130mm相当×2倍で撮ったもの。下はXF1の望遠端。これだけ違ってくる。
僕はデジタルズームは使わない主義だったが、この程度に使えるならいいかな、と、宗旨替えしそうになっている。
ちなみにXF1もデジタルズームは使えるのだが、Autoモードでしか効かないようで、カスタム設定してあると使えない。

XZ-10


XF1

暗いところでの撮影。あんまり差がない


今メインに使っているXF1に比べて、明らかに画質が劣るというのであればすぐに手放そうと思っていたのだが、意外にも互角の印象なのだ。
ボディが厚いのは嫌だが、その代わりレンズは望遠端でも明るいし、望遠でもマクロでもXF1より使いやすい。
となると、これはお散歩カメラがXF1からXZ-10に代わる可能性も出てきた。
しばらくは使ってみようという気になってきた。

続く(XZ-10 徹底検証連続リポート 2/6へ)





↑本日のお勧め
★『カムナの調合』(たくき よしみつ) 佐渡から始まる見えない恐怖の物語。この世を支えていた究極の混合物(The Ultimate Compound)とは何か? 映画監督・鹿島勤氏がかつて本の雑誌『ダ・ヴィンチ』で「いちばん映画化したい原作」と答えた作品。終わりまで一気に読める長編小説。(左はKindle版。右は絶版になった古書)



このページの写真はオリンパスXZ-10とフジフィルムXF1とX-S1で撮っています

更新が分かるように、最新更新情報を年度別indexに極力置くようにしました⇒index

たくき よしみつ 新譜・新刊情報

数字と確率で実感する「フクシマ」

今、私たちがこうして普通に暮らしていられるのは、奇跡のような幸運が重なった結果……。
あのときもし夜だったら? 風が海側から吹いていたら? 地震があと1年早かったら……?
さまざまなIFがすべて幸運なほうに転んでくれたから、汚染がこの程度で済んでいるという事実
日本を「リスタート」させるために絶対に知っておかなければならないことをコンパクトにまとめた1冊

■アマゾンKindle版(Kindle端末またはスマホやiPadのKindleソフトで読む場合)

■Puboo版(ブラウザで読む or ePubをダウンロードしてiBooksで読む場合)

■楽天kobo版

◆その他、アマゾン Kindleストアでのたくき作品購入は⇒こちら



一つ前の日記へ一つ前へ    abukuma.us HOME    takuki.com HOME      次の日記へ次の日記へ.

アマゾンKindleでたくきの過去の作品がほぼすべて読めます

音楽アルバム『ABUKUMA』

iTunesストアで試聴する 『ABUKUMA』(全11曲)
7年間過ごした阿武隈に捧げる自選曲集。全曲リマスター。一部リミックス。新録音『カムナの調合』弾き語りバージョンも収録。
アマゾンMP3、iTunesストア、キメラなどから販売中。

⇒こちらからどうぞ
⇒ライナーノートはこちら



「福島問題」の本質とは何か?


『3.11後を生きるきみたちへ 福島からのメッセージ』(岩波ジュニア新書 240ページ)
『裸のフクシマ』以後、さらに混迷を深めていった福島から、若い世代へ向けての渾身の伝言

第1章 あの日何が起きたのか
第2章 日本は放射能汚染国家になった
第3章 壊されたコミュニティ
第4章 原子力の正体
第5章 放射能より怖いもの
第6章 エネルギー問題の嘘と真実
第7章 3・11後の日本を生きる

今すぐご注文できます 
アマゾンコムで注文で買う
⇒立ち読み版はこちら
裸のフクシマ  『裸のフクシマ 原発30km圏内で暮らす』(講談社 単行本352ページ)
ニュースでは語られないフクシマの真実を、原発25kmの自宅からの目で収集・発信。驚愕の事実、メディアが語ろうとしない現実的提言が満載。

第1章 「いちエフ」では実際に何が起きていたのか?
第2章 国も住民も認めたくない放射能汚染の現実
第3章 「フクシマ丸裸作戦」が始まった
第4章 「奇跡の村」川内村の人間模様
第5章 裸のフクシマ
かなり長いあとがき 『マリアの父親』と鐸木三郎兵衛

今すぐご注文できます 
アマゾンコムで注文で買う
⇒立ち読み版はこちら




↑タヌパックの音楽CDはこの場で無料試聴できます
Flash未対応ブラウザで、↑ここが見えていない場合はこちらへ


ガバサク流が推すデジカメ フジ XF1 パナソニックLX7、LX5、ソニー RX100、フジ X-S1

詳しくは⇒こちら

たくき よしみつの本 出版リストと購入先へのリンク  デジカメと写真撮影術のことならここへ! ガバサク道場


HOMEへ 狛犬ネット入口目次へ



.COドメインが人気! ドメインゲットコム   タヌパックスタジオ本館   ギターデュオKAMUNA   あぶくま狛犬札所60番巡り   日本に巨大風車はいらない 風力発電事業という詐欺と暴力
Google
abukuma.us を検索 tanupack.com を検索