2013/06/05

オリンパス XZ-10 というカメラ(5)デジタルズームは必要か?

一夜明けて、しばらくはXZ-10だけで撮っている。
↑ベランダにて。日なたと日陰の境目で撮ったが、白飛びや黒つぶれはそんなにない。

1/1000秒、F2.7、ISO 100、23.50 mm(130 mm相当=望遠端)


クローゼットに入り込んだのぼみ~。ピントは後ろののぼるくんに合わせた


明暗差の激しい場所での写真も、ちゃんと雰囲気が出る


オオカミ池へ。望遠端で(130mm相当)


2倍デジタルズームを使う。3匹いるのが分かる


これも望遠端で


今度はデジタルズームを使わず、後からトリミングして拡大


これはデジタルズームで拡大

デジタルズームは意味がない、と、僕はずっと言い続けてきた。
トリミングして拡大すれば同じことだからだ。
厳密には、

トリミングで拡大⇒トリミングした部分はオリジナルの画質
デジタルズーム⇒トリミングしてさらに最大画素分まで引き伸ばしているので偽画素を追加している

ということになる。
であれば、デジタルズームで撮影したものは最初から偽画素を追加せずに画素数を落としてオリジナルの画質のまま記録してくれたほうがきれいな写真になりそうだ。
実際、上の2枚を比較すると、デジタルズームトリミングして拡大したものは色が若干薄くなり、カエルの皮膚などもシャープフィルタをかけたような粒立ちというか粗さが分かる。

より分かりやすくするために、カエルの顔部分だけをトリミングしてみた。


↑デジタルズーム(2倍)


↑それを本来のサイズに縮小処理

光学ズームのみで望遠端で普通に撮った写真


上の写真にシャープフィルタをかけたもの(IrfanView)
これで分かることは、「超解像ズーム」とかいろいろ名づけられているデジタルズームの処理技術は、確かに以前に比べれば格段にうまくなったが、要するに本来は存在していない画素を付け加えているわけで、偽画素で水増ししていることに変わりない。
高画素で使う必要がある場合を除き、普通に光学ズームのみで撮って、後から自由にトリミング処理して拡大(実際にはオリジナルの画素を間引かないのだから「拡大」ではない)したほうがいいと思う。
上の3枚を比べると、3枚目の「光学ズームのみで撮ってトリミングして、シャープフィルタでサクッと処理」がいちばんいい感じでは?
続く(連続リポート 6/6へ)




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このページの写真はオリンパスXZ-10とフジフィルムXF1とX-S1で撮っています

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