東照宮美術館

東照宮美術館も博物館同様、コンクリートの建物だと思っていたら全然違った。元社務所だった古い建物をそっくりそのまま美術館としている。
展示物の中心は板戸や襖に描かれた絵。
目玉は横山大観の「朝陽之図」というやつらしいのだが、実物を見ると「はあ～？」ですね。
他のも何というか……図録の写真のほうがきれいな美術館というのも珍しい。
ただ、建物は雰囲気があるし、団体客さえいなければ静かで、とても穴場。1時間くらい中にいたが、その間、ひとりも客が来なかった。
建物は迷路のようで、誰もいない迷路アトラクションで楽しんでいるような気分だった。

で、ここは庭がなかなかよい。建物の中に入るには800円だけど、庭を見るだけならただ。庭もずいぶんのんびり楽しませてもらったのだが、その間、誰ひとり来なかった。
そのうちに受付のおばさんがひとりパタパタと閉館準備を始める。
紅葉の時もきれいだろうな。ほんとに穴場だわここは。

で、池がある。しかも鯉はいないので、オタマジャクシがいる。でもねえ、9月も半ば過ぎているのにオタマジャクシ？？
今から変態して上陸してもすぐに冬だから……大丈夫なのか？　もしかしてツチガエル？？　そんな感じでもないのだが。
オオアメンボもいるし、いい池だ。
春にも来てみたい。
御用邸の庭の池ではモリアオガエルが産卵するという記事をどこかで見たけれど、ここの池でももしかして？？

周りには樹木が多いし、いてもおかしくないな。

買い物のついでにちょっと足を伸ばして……という感覚で観光スポットを人のいないときに楽しめるのだから、これはいいね。