2013/09/23

食事処 きん太(鹿沼市)

助手さんが実家に行っている4日間、1日2食として8回の食事がある。基本はご飯に納豆で、2品目としては魚の缶詰とか。
それも面倒なときはレトルトのカレー。少し気力があるときは野菜をたくさん入れたインスタントラーメン。
一人のときは自炊もするし、掃除洗濯もするけれど、とにかく面倒くさい。
ひとりだと、食事をするのを忘れて仕事をしていたりするので、気がつくと夜中で、冷蔵庫を見ると何にもない、ご飯もなくなっていて炊いていなかった、なんてことがよくある。
今回は炊飯器の飯がなくなってからは炊くのが面倒くさくて、今日も1食目は外に食いに行った。
特に買い物もないので、あまり遠くに行く気分ではない。蕎麦という気分でもない。
近所だと、蕎麦屋以外では「なか川」か「駅前食堂」か「安国屋」あたりなのだが、どれも気分じゃない。おいしい玉丼が食いたい気分。
どよんとしたくもりの日。こんな日はなんでもいいや。こういうときにこそ謎の○子食堂を確かめてみようかと敷地の中まで入ったのだが、やっぱりどう見てもアドベンチャラスすぎるので、車から降りることもなくそそくさとUターン。
じゃあ、いつも横目で通り過ぎている「ラーメン とんかつ 金太」という看板のお店に入ってみるかと、初めて寄ってみた。
家からだと鹿沼市に入ってから結構距離あったのね。

道から見ていただけでは分からなかったが、建物はかなり大きくて奥行きもある。中に入ると広々とした空間に椅子席がゆったりあって、奥にはカウンター、その奥が厨房。カウンターの後ろは和室。二階には宴会場もあるらしい。
個人向けのランチのお店というよりは、地元の仕出し屋さん、宴会や法事御用達のお店という感じ。

入ると、店主らしき人は常連さんか知人とテーブル席で話し込んでいて、奥のカウンターの隅でおばあさんが帳簿をつけていた。
食事をしている客はひとりもいなかったけれど、そのおばあさんを通り越してカウンターの奥に座った。
昼時タイムも終わって誰もいなくなったときに、一人のフリー客がふらっと入ってきて、お店としては面倒くさいなあと思っただろうが、そんな感じは臭わせず、自然体で迎え入れてくれた。
玉丼が食べたかったのだが、がらんとした空間の中でひとりの客がいちばん安いメニューを頼むのもちょっと図々しい気がして、「ヒレカツ重」840円なるものを頼んだ。

メニューはものすごく多い。宴会用あるいは夜の飲み会用中心のメニューという感じかな
いちばん高いのは鰻重特上と「きん太御膳」の1890円(税込)。いちばん安いメニューは玉丼の630円(税込)
○○定食、というのは概ね1500円+税で、○○重というのは600円~900円+税で、ほとんどのメニューはざっくりと100円刻み


ブラウン管テレビが置いてあった。おばあさんがリモコンを持ってきて「よかったら……」と置いていった
地デジチューナーの外付けではなくて、ケーブルテレビのアナログ送出チャンネルを利用しているようだ


常連さんたちのボトルキープ。庶民的なラインアップ


ヒレカツ重登場



料理に特に変わったところがあるわけではない。地元の人たちと共に生きているお店なんだなあと思った。近所の修理屋さんで「すぐお隣の○子食堂ってやっているんですか?」と訊いたときも、若い店員は「知らない」と言っていた。店長クラスの古い人は「やってないでしょう? 知らないけど。昔はやっていたんだよね。どうしても何か食事をとりたいときは、ちょっと離れているけれどきん太っていう店がありますよ」と言っていた。
地元の人たちと共に生きて、お互いに助け合っているような、近所の人たちにとっては便利で、落ち着ける……そんなお店なのだろう。地方都市にはよくあるタイプの食事処。
いちばん安いメニューは冷や奴の157円(税込)。つまり150円+税。ほとんどの料理が100円刻みの価格(+税)で、たまに50円刻みのがあるという感じ。
ヒレカツ定食は1500円+税だがヒレカツ重は800円+税。写真を見ると、定食にはマグロのぶつ切り小皿みたいな刺身がつくようだが、価格設定がざっくりしているのもなんだかほっとするというか、飾らない感じに好感が持てた。






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