2014/06/03の2

さらば涼風号(2)ついに解体へ


考え抜いた末、涼風号は解体することにした。
このままでは捨てるのも大変だし、バラバラにした上で、鉄くず、プラスチックゴミ、使えそうなスペアパーツに分類してしまおうという作戦。
ばらすのも一苦労だった。あらゆる工具を動員していくのだが、なんじゃこれ? というような、掟破りの組み立て方をしているところがあちこちにある。これじゃあ、自転車屋さんが「使いものにならん」と修理を拒否するのもよく分かる。
逆に、よくこんな面倒なものを作って売るなあと、中国の根性にも感心させられる。
部品は極力汎用部品を使い、オリジナルの部品はやっつけ仕事。取り付けはメンテのことをなんにも考えていない。
どういう工程で組み立てたのか不思議だし、いずれにせよ、ものすごく安い賃金でえらく手間をかけて組み立てていることが分かる。
特に配線は呆れた。いろんなケーブルをぐちゃぐちゃとつないでいき、それをプラスチックのケーブルまとめシールド(なんていうの? あれ、くるくるらせん状に巻いてあるやつ)でまとめて、ありえないところを通して……。


ブレーキケーブルやら電気系統やらが一緒くたになって鉄の金具の穴を通っているので、外せない


こないだ故障の元であるらしきことを突きとめた制御パーツ。裏蓋を剥がすとこんな感じで樹脂シールドされていた


信じられないのはこれ。電源を含む配線コードが後輪車軸につながっているのだが、どう頑張っても外れない。ボルトがうっすら空回りするだけ。
それなのにこのケーブルがスタンドの穴を通っているので、スタンドも外れないのだ!


もしかすると、この付け根部分あたりでコードが1本切れて接触不良を起こしていたのかもしれない。でも、確認しようがない。

他にも、なんだこれ? と思う箇所はいっぱいある。
バッテリーケースの中は、12Vの鉛電池が3個入っていて直列つなぎなのだが、端子は烏帽子を使わずに直接ハンダでとめてある。
電気配線とギアシフトケーブル、ブレーキケーブルなどはプラスチックのぐるぐる巻でまとめてある。
こういうのは全部、人が手作業でやっているわけで、相当面倒な作業だ。
しかも、取り外すことやメンテナンスをまったく考えてない。
後輪はどう頑張っても電源ケーブルが外せないのでニッパでぶち切って外した。
チェーンカッターがないので、チェーンはフレームを潜ったまま。

それでもなんとか始末できるだけのパーツにばらすことができた。

フレーム以外の鉄だけのパーツはこれだけ


フレームはこれ以上ばらせないので、見えない隙間にとりあえず押し込んで……
後輪もスポークをばらすまではやらなかった。ばらせば金属ゴミのとき出せそうだが




ついでに倉庫の中に棚を作って、ものをひっかけるためにビスを何本か打って、少しスッキリした




この作業・経験を通じて、いろんなことを考えさせられた。
物作りの魂ってなんなんだろう……とか、そういうかっこいい話ばかりではなく、安い商品の裏には、犯罪的なほどの低賃金労働力があるということ。
プラスチックのらせん状のケーブルまとめシールドを油で汚れた手で解きながら、これを組み立てた人はどんな人だったんだろうと想像した。中学生くらいの女の子で、朝から晩まで単純労働をしていて、それで得られる賃金はわずかなんだろうなあ……とか。

安いものを買わざるをえない貧乏人は、安いものを買うことで、回り回っては自分の首を絞めているのかもしれないとも思う。
衣類なんかもそうだろうなあ。宣伝費やらブランドイメージ作りのための戦略費やらなにやらで品質以上に高い衣料がある一方で、低賃金労働者をこき使うことで実現するとんでもなく安い価格の衣料がある。
100円ショップで売られているものの大半は、材料費から考えてもありえないような商品。
作るほうも買うほうも貧すれば鈍するの連鎖にはまってしまう。

これが、ピラミッドや万里の長城の時代からずっと変わらない人間の歴史なんだろう。

さて、涼風号Mark2はもう注文してあるのだが、どういうわけか発送が13日とか言っている。なんで2週間もかかるんだろう。
まあ、いいや。のんびりいきましょ。

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