2014/07/26

コンデ・エルマノス~っていうブランドはもうないのね


一夜明け、内出血が進み、指が腫れてきた。
念のため、今市の整形外科へ行った。
今回の怪我は全然大したことはないが、この地で整形外科のお世話になるとしたらどこがあるのだろうと、下調べの意味合いが強い。
これから先、親を引き取って面倒みることになった場合、いちばんお世話になりそうなのが整形外科だし、自分たちももう還暦だから、骨がどうのとか椎間板が……という事態になるだろうから。そのときのための下調べ……。

いつも通っている道沿いにある大きな病院だったが、全然気がつかなかった。午前中の診療受付を3分くらいすぎていたが、受け付けてもらえた。
それにしてもごった返している。老人や子供の姿が目立つ。子供が何人も騒いでいて待合室がうるさい。

どれだけ待たされるのかと思ったら、それほど待たずに呼ばれた。
レントゲンをいっぱい撮られて(右手だけでいいのに……)、薬を出された。
骨は多分大丈夫だろうが、まっすぐなひびが入っている場合は写真に出ないことがあるから、1週間経って痛みが引かなければひびを疑う必要がある、とのこと。
「まあ、3週間はかかるね」
う~。「全治3週間」っすか。ま、すぐだな。3週間なんて。

越後時代、風呂上がりに左手の指の腱を切ったときは2か月以上固定していた。
いつのことだっただろうと、今確認してみたら、1997年8月のことだった。17年も前のことだったんだなあ。
◇1997年8月17日
 8月5日。タヌパックスタジオ越後に滞在中、夕方、風呂から出て身体を拭いているときに左手の薬指を曲げたまま身体にぶつけ、バキッという音がする。痛みもないし、軽い突き指だろうと思い、最初は全然気がつかなかったのだが、よく見ると指先が曲がったまま元に戻らない。意志に反して指が伸びない。
 川崎の本宅にいる妻に電話し、保険証をFAXしてもらい、すぐに隣町の外科病院へ。診断は腱の断裂。ここでは手が施せないので明日、すぐに県立病院へ行くようにとのこと。
 恐らくすぐに手術だろうと言われる。

 8月6日。ギターが弾けなくなるのではないかという恐怖を抱きながら、混んでいる県立小出病院整形外科へ。
 ここの医師(結構投げやりな感じ)の話では、2か月完全固定。その後リハビリ。手術は下手にできない(かえって悪化させる結果もあり得るから)とのこと。完全治癒は難しいようなニュアンスのことも言われる。普通の生活には全然差し支えないだろうが(その医師も右手薬指の腱をスキーで断裂したことがあり、少し曲がっているとか)、ギターのことは分からないと。
 ただ、いずれにせよ手の専門医に相談したほうがいいとも。

 で、その足で、前日診てくれた医師を訪ね、もう一度相談したところ、新潟中央病院に手の外科専門医がいるので、専門家の意見も聞いてみなさいとのこと。が、その手の専門医は本当は今日が外来日で、次はめちゃ混みの土曜日だとか。だったら最初からそっちを紹介してくれればいいのに……。
 いずれにせよ、固定期間2か月、その後リハビリ期間を入れると数か月はギターがまともに弾けない。落ち込む。


あのときは新潟の湊稲荷神社に行き、有名な願掛け狛犬を回しながら「心を入れ替えてちゃんと練習しますから、早く、完全に治してください」なんてお祈りしたんだったなあ。
その誓い、とっくに忘れているので、思い出させようと、神様が適度な?怪我を与えてくださったのだなあ。
うん、うん、感謝しなくちゃ。

外傷は数日でふさがるだろうが、右の指がひどい。
中指と薬指。
今、この日記は、右手は親指と人差し指だけで打っている。


外傷が目立たない右手のほうが重症。中指が全然使えない。腫れもじわじわひどくなってきた

家に戻ると、なんとこのタイミングで吉原センセからギターが届いていた。
1992年製のコンデ・エルマノスのフラメンコギター

稼ぎがあった時代に勢いで買ったもの。円高とクロサワ楽器のセールと、特別値引きで安く買えたが、今なら多分50万円はするだろう。
パコ・デ・ルシアが弾いていたので有名なブランド。
EWIと合わせる伴奏用として、どうせなら生音だけでマイク録りしたいと思い、吉原センセにずっと預けてあったのを返してもらった。
皮肉にも、さあ弾くぞ、とならない。指がねえ。まったくなんてえこったい。
それでも弦を外し、十数年のうちについた傷を磨き、弦を張り替えて調整開始。
ずっとケースに入ったままだったのだろうから、しばらく呼吸させながら弦をなじませよう。
持ってみたら、幸い、左手の掌の傷はほとんどネックに触らない。右の指はさすがにダメなので、親指と人差し指だけで軽く弾いてみる。
本物の音がする。


Felipe V St. Nº 2 MADRID とあるが、これはエルマノス兄弟がやっていた工房の住所


Conde兄弟は今は決別して別々の工房で作っているので「Conde Hermanos(兄弟)」というブランドはもうない


胴の中でカラカラと音がするのでなんだろうと出してみたら……


吉原センセのつけ爪ですね、これは。吉原センセ、万感の思いでしょうが、捨てました……


弦、張り替え終了。しばらくここで呼吸させてリハビリ。あたしの指も……

ムカデ

たいらやの花屋で買ってきた唐辛子を植えてもらっていたら、助手さんが「わあ~、見て見て」と呼ぶ。植木鉢の中からでかいムカデが出てきた。
そのまま上から唐辛子植えちゃうか、いや、出てきてみ~ちゃんと鉢合わせするとやばいから離れたところに持っていこう……などなど議論の末、ちょっと離れた場所へぽいした。
ちゃんと快適に生きていけるかしら、とムカデの心配している助手さん。……知るか。
越後時代は寝室によく現れた。あのときは殺していたのにさ。
まあ、寝室に出没されちゃあかなわないからなあ。
妙にムカデが多いなあと思っていたら、その年の秋、10.23が起きて、越後の家はつぶれたのだった。

今日も外でカラスがうるさく鳴いている。また地震じゃないといいのだが。

植木鉢の中から出てきた


少し離れた場所にぽいした


今日のオマケ


『戦後史のなかの福島原発 開発政策と地域社会』(中嶋久人・著、大月書店)をいただいた。
中嶋さんがWEBで発表していた文章は、『裸のフクシマ』を書く際に参考にさせていただいた。
放射能がどうの、汚染マップがどうのではなく、そもそも「フクシマ」はなぜ起きたのかを考えるためには、福島が国の原発政策にどう呑み込まれていったのかを知らなければならない。
その視点でものごとを考えないと、問題の本質はいつまで経っても見えてこない。
だから、この本は多くの人たちに読んでほしい。

同時に、関守からの移転の挨拶葉書も届いた。
なんとも皮肉。
関守夫妻、このまま川内村に残るんじゃないかと思っていたのだが、ついに北海道に移住。
ずいぶん思いきったなあ。
でも、気持ちはよく分かる。
ちまちまと何かを我慢しながら、今まで築いてきた家や土地が汚され、周りで見たくない騒ぎが続く環境で余生を過ごすのは耐えられない、そんな我慢をするくらいなら新たな苦労を背負ってでも、新しい価値を見つめて残りの人生を過ごしたい、という気持ち。

これでいよいよ、残っているのは原人村のマサイ・ボケ夫妻くらいになってしまったなあ。阿武隈梁山泊も。





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