AppleTVが来た

iPad miniを購入してだいぶ経つが、ほとんど使っていない。外出時に持ち出すだけで、家ではほとんどしまいっぱなし。
もったいないなあ。家でももっと活用できないか……作曲のメモ帳代わりにiPadを使えるんじゃないかと思い立ってiOSで動くシンプルなDTMソフトを探してみたら、DTMソフトではないが、iReal Proというアプリのことを知った。
これはよさそうじゃないの。
ダウンロードして使ってみたら、こりゃいいわ。
ついでにこれを居間の大型テレビ（42型）で再生しながら練習できるように、AppleTVも注文した。
翌日届いたのでさっそくテレビに接続。
接続といっても、HDMIケーブルでつなぐだけ。Wi-Fiでネットに接続され、他のコンピュータとも同期する。iPadやiPod touchとも同期する。LANケーブルやUSBケーブルでごちゃごちゃすることがないので、とってもスマート＆簡単。
Apple製品なので、iTunesストアとは連動している。家の中にあるコンピュータ（Windowsでもかまわない）のiTunesに入っている音楽や動画のコンテンツは、ホームシェアリングという機能で自動的に読み込む。
初期画面に『グレイの鍵盤』が現れた↑が、これはずいぶん前に、タヌパックの音楽アルバムをiTunesストアから配信するようになったとき、テストで購入してみたから。すっかり忘れていたが、こうして自動的に今のテレビ画面に出てくると不思議な気持ちになる。
売れる売れないは別にして、AmazonやiTunesストアでデジタルコンテンツを売るということは、こんな風に世界中の端末（居間にある大型テレビも含む）で購入・再生・鑑賞される可能性を手に入れるってことなんだなあと、改めて実感する。

AppleTVはWi-Fiを通じて単独でもネットにつながっているので、これをつけたことでテレビが自動的にインターネットテレビにもなる。外部のコンピュータは関係ない。
YouTubeやVimeoだけでなく、いろんなネット動画・音楽配信サイトがTOPメニューに組み込み済み。これはいいわ～。

ちなみに、スマホやタブレットの画面をテレビに映し出すだけならミラプレ やミラキャスト、その他中国製の安いパチもの 映像出力機が、YouTubeなどのネット動画をテレビに映し出すだけならGoogle Chromecast ( クロームキャスト ) という製品があるが、両方の機能をサクッと実現するApple TVの便利さにはかなわない。
Apple TVには独立した音声出力端子（光デジタル）もあるので、これを利用すればテレビの電源をOFFにしたままでも外部のオーディオと接続してあれば音楽だけ楽しむこともできる。

iPadの初代機を初めて手にしたときも衝撃的だったが、このAppleTVもそれに負けないくらい感動した。
もはや家にあるでかいテレビってのは「大きなモニター」でしかなくて、それで何をどう見るか、楽しむかは「テレビ」とは関係ないことなのね。従来の「テレビ」（地上波放送局の番組）は、メニューの一つでしかない。
日本の家電メーカーはインターネット機能を組み込んだテレビを製造・販売することに抵抗し続けているし、総務省も電波利権を死守していて、インターネットテレビやCSの自由化を邪魔し続けている。
しかし、そんな抵抗も、もう意味がないね。
ただ、日本の国民性を考えると、これからも地上波テレビに縛られ続ける人たちは減らないだろう。

それにしてもこういう技術やビジネスモデルはアメリカが常に独占するのだね。SONYやパナソニックが先頭に立って革命を起こすことは今後もなさそうだ。
アップルやGoogle、Microsoftに支配されてデジタルツールを使い続けなければならない日本。それはそれでとても悲しい。