のぼみ~日記 2015

2015/02/18

牡丹雪

雪の予報ではあったけれど、朝はまだ雨だった。雪になったのがお昼くらいから。気温が高めなのか、ひとひらがものすごくでかい。そのでかい雪がかなりの速度で落ちてくる。


こんな感じ


すごい景色だけど、これは積もらないだろうな……


実際、あまり積もっていかない

2015/02/19


翌日、実際積もらなかった。午後、寒風号で箱の森までお散歩


ここはついこの前まで雑木林だったのが禿げ山に。メガソーラー建設だろうか


冬の間、訪れる人のいないかわず庵。川内村の倉庫から運んできた荷物で一部屋が倉庫状態になっている。
その隅っこに積み上げられた写真アルバムの一部。25歳で結婚してから20年以上にわたる記録。ものすごく重い(中身がではなく、単純に重量として)。
いちばん古いアルバムは、鷺沼~宮崎台~百合丘~川内村~日光……と運ばれたことになる。
百合丘の仕事場を処分してからは、川内村の倉庫に運び、ねずみの糞にまみれながらしばらく眠っていた。一応捨てずに持ち出したけれど、死ぬまでに開いて見ることがあるのだろうか?
デジタルカメラ時代に入ってからは、こういう紙のアルバムは増えなくなった。HDDの中に何万枚も収まっている。ただ、自分を含めて人間を撮ることは極端に少なくなった。狛犬とか食い物とか花鳥風月ばかり。
そう、今ここに書いている日記、掲載している写真が、この紙のアルバムの後継なのだね。
WEB日記に掲載している写真は毎年数千枚。撮っている写真は数万枚。これを紙焼きにして紙の台紙に貼り付けていたら、それだけで倉庫一つが埋まるだろう。
デジタル時代になって、よかったのか悪かったのか……。

今日のオマケ

ゲーリングの言葉

静岡県議のすずきさとる(鈴木智)氏が2014年8月15日に書いた「改めて考えたいゲーリングの言葉の意味」という文章を読んだ。
今だからこそ改めて意味を考えなければいけないと痛感するのが、ヘルマン・ゲーリングの言葉です。
 ヘルマン・ゲーリングは、ヒトラーの下で、ドイツ軍の空軍総司令官や国家元帥等を務めた人物です。戦後は戦犯として捕えられ、ニュルンベルク裁判で絞首刑の判決を受けましたが、刑の執行前に自殺しました。 
 刑務所に収容されている際、ゲーリングは、訪ねてきた米国人の心理学者グスタフ・ギルバートとの対話の中で次のように語ったそうです。

……という紹介の後、刑務所でインタビューを受けたゲーリングの言葉がそのまま記されている(鈴木氏が日本語訳)。
こんな内容だ。
ゲーリングは、肩をすくめて答えた。
「もちろん、一般市民は戦争を望んでいない。貧しい農民にとって、戦争から得られる最善の結果といえば、自分の農場に五体満足で戻ることなのだから、わざわざ自分の命を危険に晒したいと考えるはずがない。当然、普通の市民は戦争が嫌いだ。ロシア人だろうと、イギリス人だろうと、アメリカ人だろうと、その点についてはドイツ人だろうと同じだ。それはわかっている。しかし、結局、政策を決定するのは国の指導者達であり、国民をそれに巻き込むのは、民主主義だろうと、ファシスト的独裁制だろうと、議会制だろうと共産主義的独裁制だろうと、常に簡単なことだ。」

「しかし一つだけ違いがある。」と私(※ギルバート)は指摘した。「民主主義の下では、国民は選挙で選んだ代表を通して意見を言うことができるし、アメリカでは議会だけが宣戦布告できる。」

ゲーリングは答えた。
「それはそれで結構だが、意見を言おうと言うまいと、国民は常に指導者たちの意のままになるものだ。簡単なことだ。自分達が外国から攻撃されていると説明するだけでいい。そして、平和主義者については、彼らは愛国心がなく国家を危険に晒す人々だと公然と非難すればいいだけのことだ。この方法はどの国でも同じように通用するものだ。」
元の英文は⇒こちら

まともな神経の人ならみんなこの問題に気づいているし、今の日本が極めて危険な状況になっていることも知っている。それでも黙っている人が大多数。それどころか、戦後史上最悪・最凶の危険人物をトップにいただく政権を支持しているという恐怖。

僕はもう、基本的には「諦めて」いる。何を言ったところで、どう行動したところで、これはもう行き着くところまで行くのだろう、と。
その前に楽に死ぬことだけが人生の目標……みたいになっている人は少なくないはずだ。

でも、ただ「逃げ切る」ことだけが残りの人生の目標では悲しいので、自分の価値観に照らし合わせてみて、少しでもやってみる価値がありそうなことをやりたいと思う。

ちなみにこの鈴木氏、ブログでこんなことも言っている
人口減少と言うと、日本ではどうしてもマイナスイメージに考えがちです。高齢者を支える若者が減り、年金、医療、介護保険制度が成り立たなくなる、街の賑わいが無くなる、モノが売れなくなる等々。
しかし、資源・食料・水・エネルギーや地球温暖化、環境負荷の問題から考えれば、人口減少はむしろ望ましい変化です。
人口減少は地球環境にとっては「究極のエコ」なのです。
しかし環境先進国であるはずの日本が、そうした視点を忘れ、地球温暖化の問題が存在しないかのように人口減少をとにかく停止させることに全力を注ぐ姿勢に、私はどうしても大いなる疑問を感じざるを得ません。

……地球温暖化はともかく(それを言うなら正確に「エネルギー過剰消費社会」と言ってほしい)、人口が増え続けることが破滅を決定づけることは明々白々なわけで、そのことは30代に痛感し、『狸と五線譜』にも書いた。
しかし、「人口は穏やかに減っていくべきだ」と主張する人は極めて少ない。
みんな無責任なのだ。自分が生きている時間だけなんとなく平穏ならばいいと思っている。
子供や孫がいる人たちも、漠然と「子供や孫が幸せに暮らして自分のそばにいる風景」を見ていたいと思っているだけで、真剣に子供や孫、その後の世代が生きる世界がどうなるのかに対して責任を持とうとしていない。
本気で責任を持つ気なら、まずは「無限経済成長などありえない」と認めることから始めるしかないのに、それはそれで漠然と信じたい。深く考えたくない。だからとりあえず景気のいいことを言う政治家や政党に一票入れるために投票所に足を運ぶ。

金を稼ぐことに苦労したことのないような金持ちのお嬢様を代々「少子化担当相」なる馬鹿げた大臣職に就けて絵作りしているような政府に、真剣な未来の設計図が描けるわけがない。
そういう無責任な連中に比べれば、人口減少こそ究極のエコだと明言する政治家は、その言葉だけでも一票を投じる理由になりうるだろう。
残念なのは、こうした真面目な思考ができる人が、国会にはほとんど見いだせないことだ。
「知力が不調な」(内田樹氏の表現)人たちの中から、誰がいちばん「不調」の度合がマシかということで選ぶしかない。選ばなければ知力が不調な人どころか、狂人が支配する社会を加速させてしまうのだから。





のぼみ~日記は、動画も含めて、主にオリンパスのXZ-10とStylus1で撮っています
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のぼみ~日記の写真は主にオリンパスXZ-10で、他にオリンパスStylus1、ソニー NEX-5R+SONY 50mm/F1.8 OSSなどでも撮っています


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第2章 国も住民も認めたくない放射能汚染の現実
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