のぼみ~日記 2015

2015/05/24 

モリアオはやはり見つからない

昨日に引き続き、モリアオが産卵しそうな場所を回る。↑これは明神の某所。
ここもいてもよさそうな環境なのだが、去年も一昨年も見つからなかった。
杉が鬱蒼と生えていて、1日中陽があたらず、水温が上がらないからだろうか。
カエルは長距離移動できないから、一か所で絶滅するとそこから先はず~~~っと「○○ガエルがいない場所」ということになってしまう。
川内村でも、上川内の広い範囲がそうだった。平伏沼とその周辺以外には沼地がなく、モリアオが地域絶滅していて、下川内地区までの広いエリアからモリアオの姿が消えていた。
それにしても雨が降らない。
この場所は沢の途中が沼地になっているようで、底が見えてしまっている。


以前に見たときはこのへん全体に水があったのだが


水が干上がってみると、本来の沢筋がはっきり分かる


アオサギ。少し前まではダイサギが目立っていたが、このところアオサギを見かけるほうが少し多くなった気がする


望遠で撮って、家に帰ってから写真を見て初めて分かるのだが、目がまん丸なんだね


キジと違って近くに人を寄せつけない。すぐに飛び立つので、クリアな写真を撮るのが難しい


家に戻り、池に水を足したりしていたら、チビ池に巨大なヤゴが2匹いるのを発見。ここにはサトアオのオタマが何匹か入れてあったのだが、こりゃあ全部食われちゃったかな。
相当でかい。 ギンヤンマのヤゴかな?
オマケその1

のぼるくんが知らないうちに吹き抜けの梁に……


のぼるくんは見かけによらずドジなので、危ない。何度か階段や窓から落ちている。やめれ

今日のオマケ 太平洋戦争を欧米人はこう見ている?

「ガメ・オベールの日本語練習帳」という長文コラムブログにある「ふたつの太平洋戦争」という文章を読んだ。
これもフェイスブック経由で知ったのだが、とても興味深く読んだ。

この筆者のペンネームはGame Overをもじったものだが、相当な軍事オタク、武器オタクらしくて、よく話題に上るオスプレイについての文章も面白かった。
で、この「ふたつの太平洋戦争」だが、韓国や中国の教科書に書かれている太平洋戦争と日本の教科書に書かれている太平洋戦争は、本当に同じ戦争なのか? というほど違うことはよく知られているが、欧米諸国は太平洋戦争における日本をどう見ていたのかというテーマで書かれている。
アメリカ復員兵士たちがほぼ全員口にするのは「広島と長崎に原爆を落とすことになったのはカミカゼの直截の結果だ」ということで、つまり、神風攻撃を肯んじるような「人間とは異なる何か違う生き物」と日本本土で戦えば、いったいどれだけの人間が死ぬだろう、という意識を全員がもっていたようにみえる。
戦争指導部も「トルーマンに原爆投下を決心させたのはカミカゼだよ」というが、この認識は日本で見聞きした日本人の考える投下理由とおおきく異なっている。

日本人からみれば、(当然だと思うが)民族の力を傾けて華々しく、アジア人同胞のために、少なくとも初期には互角以上に「白人」と戦ってみせたつもりの太平洋戦争は、アメリカ人やイギリス人にとっては、ナチと四つに組んで戦っているのをいいことに、後ろから襲いかかってきた卑怯者との戦争にしかすぎない。
正面の門に大悪魔の軍勢が攻め寄せてきたときに裏庭からこそこそとはいってきて不意打ちをくらわせた卑劣な敵、というのが日本人のイメージで、まさか日本人に面と向かってそうは言わないので、日本の人はのほほんと「割とよくやった」と思っているが、当の「白人」たちのほうは、まったく異なる印象をもって戦争を記憶している。

日本人は八紘一宇の大義に燃えて、文字通り国運と自分の身命を賭してアジアのためにたちあがって反人種差別戦争を戦ったが、同じ戦争をアメリカ人は、ヒトラーが連戦連勝で勝ちすすみ、イギリスもロシアも全力を挙げて戦っても勝てず、欧州のパワーがアジアで萎んだのをみて、いまならアメリカが参戦しても二正面なので勝てる、と踏んではじめた「計算高い卑怯者相手の戦争」として戦った。

殺しても殺しても自分の生命ごと爆弾を叩きつけてくる薄気味の悪い敵にアメリカ側も完全に理性を失って皆殺しを神に誓っている。
「一億総特攻」を呼号しだした日本人たちの動向をアメリカ人たちは正確に知っていて、何度もカミカゼ攻撃をうけた爆撃手が
「I knew it would be a terrible loss of life to attack the mainland.」
とインタビューで述べている。
「Everybody was a walking kamikaze.」

本土から離れた沖縄島の攻略だけで12600人を失ったアメリカ軍は、将校から兵卒に至るまで、全国民が人間をやめてカミカゼになれと命じられた日本人が充満する本土に上陸すればどれほどの損害がでるかを考えて戦慄していた。
アメリカ人たちは、すでに欧州の主戦場で戦争が終わりを告げたのに、次から次に戦闘目的ですらなく飛び込んでは殺されにくる日本兵たちを殺し続けるのに疲れ果ててもいた。


こういう文章を読んで、いわゆるネトウヨと呼ばれる人たちは大騒ぎするのだろうが、こうした視点で物事を、歴史を見てゆくことはものすごく大切なことだろう。

『永遠のゼロ』への賛否が一時期よく話題に上ったが、戦争の狂気を英雄視や美化するという意味では、NHKの大河ドラマの多くもそうだ。戦国時代の武将なんて、普通の神経の人間ではない。それが、主役に誰を選ぶかで、その人物を英雄に仕立て、大量殺戮も苦悩の果て、みたいな正当化演出を平気でやる。
実際には、雑兵や巻き込まれた農民たちからすれば、殺人鬼にしか見えなかったのではなかろうか。でも、強いものには逆らえない。これは下々の人間として生まれた自分の運命だ……と諦める。
この精神は現代にも脈々と受け継がれている。

で、このコラムでいちばん抜き出したいのはここかな。
西洋世界は、戦争が終わったあと、石器時代にもどってしまった都市の廃墟に立って日本人が求めたもの、その手ににぎりしめたいと思ったものは「自分が自分でいられる自由」だと思っていた。
安倍晋三が首相になって、高い支持率を誇っているのを見て、どうやらそれは間違いだったらしい、と皆が思い始めている。

そういう時代になっていることは確か。
ドイツ人の多くが、二度とあの間違いは犯さないぞと固く決意しているのに対して、日本人のなんとまあ無防備、無反省なことか。








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