のぼみ~日記 2015

2015/08/04

デジタル時代だからできるゴーストセッション

突然だけれど、これが2015年版のぼみ~日記のちょうど200ページ目。
7か月ちょっとで200ページということは、年末までには300ページ超えは確実かな。

で、↑これは 『Threshold:Whispers of Fukushima』のToko Shiiki監督がフェイスブックにUPした動画に僕が勝手にEWIで参加したもの。
映画『Threshold~』はすでに完成していて、アメリカでは上映会も始まっているのだが、日本で上映会が始まるのは秋以降になりそう。

僕をはじめ、「フクシマ」で人生設計の変更を余儀なくされた人びとが登場するのだが、偶然にもその多くはミュージシャンだった。
山木屋太鼓の演奏は映画の中でも重要な位置を占めていて、圧巻。そのリーダー・遠藤元気くんが、Toko監督の誘い&コーディネートで今、渡米中。
ミシガンでToko監督や夫のErik教授、そしてToko監督のバンド仲間たちと合流し、さっそくスタジオに押しかけてこんな即興セッションをやった……という報告の動画だった。

いいなあ、羨ましいなあ、俺も入りたいなあ……と思ったけれど、パスポートも持っていないし、太平洋を渡る気力も金もない。
軟弱にネットを使って音だけ参加してみたのがこれ↑

こういうことがサラッとできるようになったのだから、デジタル時代はすごいね。

このところEWIもずっとご無沙汰で、ケースから出してもいなかった。いろいろ悩みもあってね。
EWIを始めたときからずっと持ち続けている悩みは、「この楽器って意味があるのか?」というもの。
本物の?アナログ管楽器をやっている人から見れば玩具にすぎないだろうし、実際、そう見られる。
でも、音楽の本質はメロディだぜ、ってことで作ってみたのがアルバム『Digital Wabi-Sabi -As Easy As EWI-』だった。
『デジタル・ワビサビ』は本も売れなかったし、アルバムの評価にしても、やはりみんな、そこに入っている楽曲のメロディ、アドリブフレーズのメロディラインより、EWIという楽器そのものを評価してしまうようだ。

EWI5000が出て、これでEWIの可能性が広がるかと思いきや、実際にはEWI4000Sのほうが表現力が豊かだったりして、そこでまた悩んで……。

今回は初めて、アルバムで多用したViolin音源と、安っぽい、薄っぺらいと思って録音にはほとんど使わないEWI5000の内蔵音源を混ぜてみた。
悪くないんじゃないかな。

432Hzチューニングというオカルト?

先日、432Hzチューニングというのを知って、興味を持ち、すぐに「A=432Hz.com」というサイトを作ってみた。

今や世界中のほとんどの音楽はA=440Hzでチューニングされた平均律で演奏されているが、それよりほんのちょっと低く、A=432Hzでチューニングしたほうが、音楽は人間の生理に合って、心地よく聞こえる、というようなこと。
19世紀に作曲家のジュゼッペ・ヴェルディが主張したらしいのだが、その後、ヴェルディの主張が叶うことはなく、今のようにA=440Hzチューニングが標準になってしまった。

432Hzは身体にいい、脳に優しい、精神を解放してくれる……といった話がどんどんエスカレートして、一種の信仰のようになっているフシもある。
日本ではほとんど知られていないと思うが、欧米、特にヨーロッパではこの432Hz信仰みたいなものがひとつのムーブメントにまでなっているようで、YouTubeなどでも「432Hz music」と検索すると驚くほどいっぱいヒットする。

YouTubeには、440Hzで調弦したギターと432Hzで調弦したギターで同じフレーズを弾いて、どちらが気持ちがいい? なんていうサンプル動画がいっぱいUPされているのだが、音量が違っていたり、下手だったりして、きちんと比較できないものも多い。
簡単でかなり正確な比較をする方法としては、Audacityというフリーソフトを使って録音物をテンポを変えずにA=432Hzに下げてみて、元の録音と聴き比べるというのがある。http://A432Hz.com/ の比較もそれで行った。
こういうことができるのもデジタル技術のおかげで、それまた皮肉な感じがする。

僕自身は完全な相対音感人間なので、基準音がどのくらいの高さかというのはあまり気にしたことがない。どんな演奏も、メロディとして聴くので、音と音の相対的な音程関係がすべてだと感じるからだ。
この「相対音感」が実はとても特殊な音感だということは大人になってから少しずつ分かっていった。周りの人たちと自分とで、音楽の聴き方が大きく違っているようだ……と気づき始めたわけだ。

それはそれとして、純粋にA=432Hzと440Hzではどちらが気持ちがいいかと言われると……何度も聴き比べていると、A=432Hzのほうがリラックスして聴けるような気はする。
じゃあ、今後はEWIはもちろん、ギター中心の音楽もA=432Hzで録音してみようかな……なんて思うのだが、録音するのは簡単だとしても、できあがったものに他の人が絡んでアドリブを弾いたりしようとしたときは微妙にずれていて気持ちが悪い、ってことにもなりそうだ。悩むね。

『Another Christmas』 (Jin Soda)


autoplaysample 1


autoplaysample 2


↑どちらが気持ちよく聞こえますか?

iTunes "Digital Wabi-Sabi - As easy As EWI -" (Jin Soda)

もっと多くのサンプルで確認したいかたは⇒こちら(http://a432hz.com/)へ








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第3章 「フクシマ丸裸作戦」が始まった
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