のぼみ~日記 2015

2015/08/25

iPod touch6のカメラ性能を検証する




iPod touchは第5世代で止まっていて、iPhoneが6になってもなかなか第6世代が出てこなかった。アップルはもうiPod touchは打ち止めにするんじゃないかなんて噂まで出ていたが、先月ほとんど前触れもなく、「ほらよ」という感じで発売された。
中身はほぼiPhone6と同じ。
大きな違いは大きさ、軽さ、価格。
iPhone6は 138.1 × 67.0 x 6.9 mm 129g。
iPod touch6は 123.4 × 58.6 × 6.1 mm 88g。
片手で楽々操作するにはiPhone6は大きすぎるという感想が多いが、iPod touch6は寸法はiPhone5とほぼ同じで厚さはiPhone5の7.6 mmより1.5mmも薄い。
重さはiPhone6のおよそ3分の2。41g軽いというのはものすごい違いだ。
しかもiPhone6が9万円前後するのに対して、iPod touch6は2万円台から買える。これも大違い。

うちではiPhoneを持つ予定はこれから先もない。何度か書いてきたが、ケータイはモバイルSuicaを使うため(キャッシュレス生活)とたま~に音声通話するためだけのもので、外出時にメールやらネットやらをやるばあいはiPadかiPod touchでやる。通信会社への支払いは月500円で、それを超えることはまずない。

今までは夫婦で専用のiPod touch4を1台ずつ持っていたが、今回は1台だけ購入した。

掌にすんなり収まる。軽くて薄い。ポケットに入れていても忘れてしまうほどの軽さだ



690円のガラスフィルムと

680円のクリアケースをアマゾンで購入してさっそくつけた。
ガラスフィルムは簡単に貼れた。とてもいい。
贅沢だと思ったが購入に踏み切ったのは、
という理由からだ。

特に内蔵カメラの性能と使い勝手は検証しなくてはと思っていた。

では、さっそく……。


とりあえず撮ってみた


撮影1枚目……明るいなあ……
1/30秒、F2.4、ISO 100、3.30 mm(31 mm相当)


上の写真をIrfanViewでサクッと補整
まず、何にも考えずに内蔵のカメラアプリを起動して撮ってみた。
第一印象は「明るく撮れすぎるなあ」ということ。
僕はカメラの露出は基本-0.3補正で撮ることにしているのだが、iPod touch6のカメラアプリで撮ると、+0.3から+0.7くらいの印象になる。
写真は白飛びしたら後から補正できないから、暗めに撮っておいて暗すぎたら後からガンマ補正で明るくしてやるという方法がいいのだが、iPod touch6で撮ると、その反対で後から暗めに補正してやらなければならなくなるケースが多くなる。
上の写真がその例。

しかし、暗い室内や逆光の場面でもそこそこきれいに撮れるのは感心。800万画素に抑えたアップルの常識を評価したい。

1/24秒 ISO200 
ISOが160以上になると、スマホの小さな画面で見ている分にはいいが、大きなモニターで見ると荒れが目立ってくる


1/40秒、ISO32
これなどは典型的に困った例。狙ったのは↓こういう感じの写真なのだが……


IrfanViewで補整


1/30秒 ISO25
これも明るすぎる


1/30秒 ISO200


1/30秒 ISO50


1/210秒 ISO25


1/120秒 ISO25


1/30秒 ISO160


上の写真をIrfanViewで補整


1/15秒 ISO800
ちなみに、上に並べた写真はすべてF値は2.4(開放)だ。
ここまで見てきて分かることは、iPod touchのカメラは、基本的には絞りは開放で、ISO値とシャッター速度だけで露出を調整しているということだ。一種のピンホールカメラと言うと言いすぎかもしれないが、あまりにも小さなレンズだから「絞る」ということはできない、最初から考えていないのだろう。
とにかく「最も使えそうな画像」を記録して、後はデジタル処理でなんとかするという発想。これはケータイカメラの考え方としては極めて正しい。
デジタルズームのためにある程度の解像度(画素数)は必要だが、それとてスマホの小さな画面で見るのが主な写真であれば、1000万画素以上なんて必要ない。画素数を抑えてしっかり1画素あたりの面積を確保し、取り込める光の情報量を豊かにすることこそ、「きれいな写真」を作る第一歩だとアップルはちゃんと判断できている。
優秀なCMOSをアップルに提供しているソニーが作るXperiaが画素数を欲張って墓穴を掘っているのとは対照的だ。

(続く)






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