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のぼみ~日記 2015

2015/09/28の1

サトアオガエル(シュレーゲルアオガエル)


久々にこの道を通る。こんな表示が出ていたが、普通に通れた。



うちの周辺にある堆肥工場、産廃処分場などを改めて場所を確認しながら回ってみた。
引っ込んでいて外からは見えないところもあるが、ああ、ここがそうだったのか……と気がつくところもある。

戻ってきて、水が入らなくなったコッソリープと復活の沢を見る。周辺の稲刈りが全部終わるまでは放置しておくつもり。
涸れた沢筋を歩くと、ツチガエルが何匹も飛び出す。去年の冬、ずっと水を通していたのが効いているのかもしれない。
沢がすっかり涸れてしまったので、上流から流れ込んできた魚も行き場所をなくして全滅しただろう。
……と思ったら、下水の出口にほんのちょっとだけ残った水の中に10cmほどの魚が跳ねたのを見つけた。金魚掬い用のネットを荷台に積んであったので、それを使って救出し、板橋川本流に投げ入れた。

ついでにU字溝に落ちた小さなツチガエルが壁を登れずに取り残されているのを2、3匹救出。
で、家に戻ろうとしたらひときわでかいサトアオ(シュレーゲルアオガエル)がU字溝にへばり付いているのを発見。
シュレは吸盤が発達しているし、こいつはかなりでかいから、U字溝を上がるのはなんでもないからそのままにしておこうと思ったが、あまりにものほほんとしているので、ちょっとかわず庵にお連れしてみることにした。

下水の出口に少しだけ残っている水たまりに魚が取り残されていた。



U字溝の壁にへばり付いていたサトアオ(シュレーゲルアオガエル)



大きな吸盤。でかいから♀だろう。



壁を上がれなくなっているミニツチガエルと一緒にかわず庵にお連れする。



オオカミ池の縁に放すが、まったく動かない。



なんてつぶらな瞳。



草の茎を握りしめているのが可愛い。



背中にポツポツと模様がある。この程度の斑点がある個体はそんなに珍しくはないらしいが、僕は初めて見た。




大きさは5cmを超えるくらい。左のトウキョウダルマガエルもほぼ同じ大きさ。この直後、トウキョウダルマガエルに飛びかかられ、ぴょんと場所を変えていた。トウキョウダルマガエルは性格が悪いねえ。


トウキョウダルマガエルにいじめられた直後のサトアオ(シュレーゲルアオガエル)。背中が寂しそう? 大丈夫。おまえさんもでかいんだから、トウキョウダルマガエルどものことは気にせず、このへんで暮らしなさいな。来年、もう一つ池を増やして、卵産める感じの場所も作っておくからね。


では、久々にこの歌を聴いてみましょう。↑クリックで再生

今日のオマケ 「こんなバカな政権はない」 中村哲

シャンティ・フーラという企業サイトに、ペシャワール会の中村哲医師の講演内容がまとめられている。
⇒こちら

それをさらに抜粋。

 2001年9月11日、ニューヨークの同時多発テロが起き、その翌日から国際社会と呼ばれる国の人人が、「アフガニスタンは首謀者をかくまった」「報復爆撃しろ」といい始めた。
(略)
 10月になって空爆が実施された。現地は冬で、首都カブールは、元からいた市民ではなく、田舎から逃れてきた干ばつ避難民であふれた。その百数十万人のうち約1割は生きて冬を越せなかった。私たちは小麦粉1800㌧を運び入れ、職員20人で配布した。

 空爆は激しかった。日本人の空爆の記憶は、おそらく太平洋戦争で途切れているが、最近の戦争はあれ以上に高性能で、巧妙で、非人道的な爆弾が使用される。ボール爆弾や、人間だけを死傷するクラスター爆弾が大量にばらまかれた。一方で「人道的」支援と称して食料を投下するが、クラスター爆弾とまったく同じ黄色い包みに食料を入れて落とす。それを拾いに行った子どもたちが犠牲になるなど、犠牲になったのは子どもや女性、お年寄りなど弱い人人だった。


 タリバン政権が11月になって崩壊し、米軍の進駐が始まった。世界中で「極悪非道の悪のタリバンをうち破り、絶対の自由と正義の味方、アメリカおよびその同盟軍を歓呼の声で迎える市民の姿」「女性抑圧の象徴であるかぶり物を脱ぎ捨てて、自由をうたう女性たちの姿」の映像が、くり返し嫌というほど流された。この戦争に反対していた人も「そんな悪い人たちがやられるのならよかったのではないか」となり、アフガニスタンは忘れ去られていった。

 実際には何ができていったか。それはケシ畑だ。タリバン政権はよくない面もあっただろうが厳格な宗教制度によってケシ栽培を徹底的に取り締まり、ほぼ絶滅していた。それが盛大に復活し、数年を待たずしてアフガニスタンは、世界の麻薬の90%以上を供給する麻薬大国となった。

 解放されたのは「ケシ栽培の自由」「女性が外国人相手に売春をする自由」「働き手を失った人人が街頭で乞食をする自由」「貧乏人が餓死する自由」だといって間違いではないと思う。実際に当時、飢餓線上の人口は400万人といわれていたが、現在760万人に増えている。アフガニスタンはますます窮地に立たされている。


「国際貢献」とか「国際社会の一員として積極的平和主義を……」とか、安倍政権が放つ言葉の実際の形はこういうものだ。
現場で命をかけて活動している人の言葉をしっかり聞こう。

日本に帰ると別の惑星に来たように感じる。第一に元気がない。アフガニスタンでの最高に近い医療が受けられ、恵まれている割にみな不幸な顔をしており、自殺が多い。アフガニスタンは貧しい国で、他殺はたくさんあるが自殺はない。日本の政権については、こんなバカな政権はない。向こうではみな権力に対して従順でない気風がある。対照的に日本人ほど権力に弱い国はないと感じる。






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「福島問題」の本質とは何か?


『3.11後を生きるきみたちへ 福島からのメッセージ』(岩波ジュニア新書 240ページ)
『裸のフクシマ』以後、さらに混迷を深めていった福島から、若い世代へ向けての渾身の伝言。
複数の中学校・高校が入試問題(国語長文読解)に採用。大人にこそ読んでほしい!

第1章 あの日何が起きたのか
第2章 日本は放射能汚染国家になった
第3章 壊されたコミュニティ
第4章 原子力の正体
第5章 放射能より怖いもの
第6章 エネルギー問題の嘘と真実
第7章 3・11後の日本を生きる

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裸のフクシマ  『裸のフクシマ 原発30km圏内で暮らす』(講談社 単行本352ページ)
ニュースでは語られないフクシマの真実を、原発25kmの自宅からの目で収集・発信。驚愕の事実、メディアが語ろうとしない現実的提言が満載。

第1章 「いちエフ」では実際に何が起きていたのか?
第2章 国も住民も認めたくない放射能汚染の現実
第3章 「フクシマ丸裸作戦」が始まった
第4章 「奇跡の村」川内村の人間模様
第5章 裸のフクシマ
かなり長いあとがき 『マリアの父親』と鐸木三郎兵衛

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