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のぼみ~日記 2015

2015/09/30

修理する時間がない


一度は補強修理したものの、いよいよダメだなこれ



角材買ってきて作り直したいところだけれど、時間がないなあ。




ここ1週間、いや2週間くらい経つかな、左太股の外側がときどき静電気が起きたようにザワザワする。左足だけ。今までに経験のないことなのでちょっと怖い。
起きたときや風呂から出たときが顕著。脳の問題じゃないといいのだが……。

身内のことや地元の迷惑施設建設問題とか、いろいろストレスが溜まることが続いたってのも関係しているのだろうか。
左側だけというのが気になる。
ストレッチしたり、いろいろやってみているのだが、治らない。

そんなわけで、いつもなら結構頑張って大工仕事をするのだが、やることもいっぱいあるし……ベンチを作る気力も時間もない。
それにしても今年もあと3か月で終わるんだねえ。早いなあ。
70までなんとか「現役」で活動したいと思っているのだが、自信がない。


おまえらのほうが長生きするかもなあ……。



車のアンテナにとまったアキアカネ。



カメムシ。こいつは昨日もここにいたな。



鶴岡八幡宮の狛犬


テレビライフの連載コラムの校正PDFに、若い女性編集者が撮った鶴岡八幡宮の狛犬の写真が添付されていた。
こないだのTBSラジオの狛犬談義を聴いたとのことで、急に狛犬に興味を持ったらしい。

で、鶴岡八幡宮の狛犬といえば、義父(助手さんの父親)が1970年代くらいに撮った写真があるというので、改めて見てみた。
写っている参拝客の服装が昭和だ。


マキシコートというのが流行っていた……と助手さん。



かつては石段の上に左右逆に置かれていたのが、いつからか石段下に移動させられていたというので、狛犬マニアの間では「階段落ちの狛犬」としても有名。



日光東照宮の狛犬より少し古い寛文8年(1668年)。家光の東照宮大造営が寛永13年(1673)なので、明らかに東照宮奥の院の石造り狛犬よりも古い。



吽像の元台座(薄い部分)、この反対側に今でもまだうっすらと年号が読み取れるようなので、反対側から撮っておいてくれたらなあ。

この狛犬、一見地味だが、狛犬史的には極めて重要な狛犬なのだ。
僕が知る限り、年号がはっきり刻まれている石造りの狛犬でいちばん古いものは京丹後市 高森神社の石獅子(1355年)あたりだが、これはかなり小さくて(30cmもない)、中国獅子を模した屋内型に近いのではないかと思う。
次に突出して古いのは山梨県三珠熊野神社のはじめタイプで、「応永十二乙酉二月一日」(1405)と刻まれている。関ヶ原の合戦より200年も前で、これもにわかには信じられないほど古い。
というのも、宮中や有名社寺にあった神殿狛犬(獅子狛犬の形式を踏襲していて、多くは木製か金属製)の登場(平安後期~)と、屋外に置かれた石造りの狛犬の出現の間には大きな隔たりがある。
武家社会で狛犬奉納という習慣が始まったのは1500年代くらいと思われる。
越前禿型のルーツと思われる狛犬が岐阜県神戸(ごうど)町の日吉神社と下宮日吉神社にあって、どちらも天正5(1577)年の銘がある。
奉納者が不破光治で、このへんが武士が狛犬を奉納した始まりだと思われる。
日光東照宮奥の院の参道途中に置かれている石造り狛犬が1675年くらい。(家光が東照宮を大造営したのが1673年で、その功績を認められて二人の譜代大名が狛犬奉納を「許された」とあるから、その数年後に建立されたと推定)
これらは「はじめ」タイプではなく、蹲踞型の立派なもので、オリジナリティもある。大名がちゃんとした石工に造らせただけのことはある。

東京都内で最古と言われている目黒不動の狛犬は承応3(1654)年、二番目に古いとされている赤坂氷川神社のはじめタイプが延宝3(1675)年で、ほぼ同時代。
ただし、氷川神社のは完全にはじめタイプ、目黒不動のはかなり立派ではあるがはじめタイプの進化形という感じで、日吉神社や東照宮奥の院の狛犬とはかなり趣が違う。
で、鶴岡八幡宮の「階段落ちの狛犬」は、東照宮のよりは古く、目黒不動よりはちょっと新しいわけだが、はじめタイプから立派な蹲踞タイプに進化していく過程を表しているかのような存在なのだ。

越前禿型の特徴であるおかっぱ頭はかなり崩れているが、後ろになびく鬣はしっかり彫って表現している。
尾は越前禿型のような紐状ではなく、団扇型。後の浪花狛犬(畿内型)に近い。
全体としては、三珠熊野神社のはじめタイプがしっかりと蹲踞して進化したような印象も受ける。
後の江戸タイプとは明らかに違うし、はじめや越前禿型とも違う。
東照宮の狛犬はこの鶴岡八幡宮の狛犬がさらに進化したような感じ。
というわけで、
三珠熊野神社のはじめタイプ⇒目黒不動尊のはじめ進化形狛犬⇒鶴岡八幡宮の階段落ち狛犬⇒東照宮奥の院の「奉納させてやる」狛犬……と並べると、石造り狛犬の進化過程がぼんやりと見えてくる気もするのだ。

ついでに、狛犬ネット(http://komainu.net/)に、久々に「狛犬史における重要な狛犬たち」というページも作ってみた。

狛犬ガイドブック Vol.1 に着手

ようやく重い腰を上げて、『狛犬ガイドブックVol.1 狛犬の魅力』の制作に着手した。
InDesignで作ってPDFに吐き出すか、パーソナル編集長で作ってPDFにしてPhotoshopにはりつけてからIllustratorファイルに変換するか(説明が面倒だが、パソ編から吐き出したPDFだと印刷所が受け入れてくれないのだ)……悩んだ末に、InDesignで始めてみているのだが、『神の鑿』を作ったときのやり方をすっかり忘れていてものすごい苦労している。テキストを流し込む方法すら忘れて、分かるまでに数日かかったり……。
ボケが進行しているのかなあ。

あと10年で何を残せるか。毎日迷いながら四苦八苦している。
若いときに比べるとすぐに疲れてしまい、横になる日々。すべてのことに意味がないと思えて、虚無感に包まれる前に横になって寝る。
起きたときがいちばん辛い。少し身体も頭も動き始めるが、飯を食うとまたどっと疲れてしまい……の連続。その合間でいろんな作業を進めているが、あっという間に時間が流れていき、また1つ歳をとる。
だから、この『狛犬ガイドブック』計画も、放り出さないように「開始宣言」だけでもしておこう……。




神の鑿
神の鑿 (たくき よしみつ) 


江戸時代天保年間、高遠藩を脱藩して南福島・福貴作集落に身を潜めて定住した謎の天才石工・小松利平。その利平の弟子・小松寅吉布孝と孫弟子の小林和平。3代続いた名石工が残した驚異的な石彫刻作品の数々を、それぞれの人間ドラマを推理しながら紐解いていく。

狛犬の基礎知識をまとめた『狛犬かがみ』(バナナブックス)も併せてどうぞ⇒
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「福島問題」の本質とは何か?


『3.11後を生きるきみたちへ 福島からのメッセージ』(岩波ジュニア新書 240ページ)
『裸のフクシマ』以後、さらに混迷を深めていった福島から、若い世代へ向けての渾身の伝言。
複数の中学校・高校が入試問題(国語長文読解)に採用。大人にこそ読んでほしい!

第1章 あの日何が起きたのか
第2章 日本は放射能汚染国家になった
第3章 壊されたコミュニティ
第4章 原子力の正体
第5章 放射能より怖いもの
第6章 エネルギー問題の嘘と真実
第7章 3・11後の日本を生きる

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裸のフクシマ  『裸のフクシマ 原発30km圏内で暮らす』(講談社 単行本352ページ)
ニュースでは語られないフクシマの真実を、原発25kmの自宅からの目で収集・発信。驚愕の事実、メディアが語ろうとしない現実的提言が満載。

第1章 「いちエフ」では実際に何が起きていたのか?
第2章 国も住民も認めたくない放射能汚染の現実
第3章 「フクシマ丸裸作戦」が始まった
第4章 「奇跡の村」川内村の人間模様
第5章 裸のフクシマ
かなり長いあとがき 『マリアの父親』と鐸木三郎兵衛

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