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のぼみ~日記2016

2016/05/

人とのつながり


久々の「甜喬屋源平」。月輪、粗挽き、十割……の三種を頼んで3人でシェア


小田原から客人来たる。
二人とも多摩美大の学生だったというご夫婦。奥様とは狛犬趣味を通じてネットで知り合った。旦那さんは奥様曰く「古くからのたくきさんのファン」だというのだが、話半分に聞いておこう。
ご夫婦で食品関連の仕事をされている(フードコーディネーターというか、プロデューサーというか?)。
旦那さん曰く、「隙間ビジネスだったので他にやる人がいなくて未だにやめさせてもらえないけれど、もう切り上げて残りの人生は本来やりたかったアート関係のことに集中したい」と。

日光のお寺が親戚だそうで、その親戚を訪ねた帰りに「日光まで来たら……」と我が家にも立ち寄ることに。
おいしい蕎麦が食べたいということなので、源平にお連れし、その後、狛犬を2箇所ご案内。


これと……



これ……ね。定番コース


2016/05/30

春に焼き芋


毎日キジの鳴き声がしていたのだが、ようやく窓から見ることができた



ご近所のOさんがなぜか朝から焚き火をしている……



この季節に焼き芋? なぜ? と思ったが、ごちそうになり、いつものように立ち話。今日は珍しく、Oさんの波乱に満ちた人生についてダイジェスト版で聴くことになった。人に歴史あり、ドラマあり……



屋根工事完了後、1週間近く残っていた足場がようやく取れてスッキリした


人はひとりでは生きていけない「社会的動物」である、といわれている。
その通りだと思うのだが、人との関係構築、関係の濃さ・緩さ、関わり方の質はとても難しい。
たくさんの人に囲まれて生活している人が質のよい関わりを構築していけるわけでもない。
百合丘(川崎市)の生活では、近所づきあいというものはあまりなかった。テニスのとき、サークル仲間のおばちゃん、おじちゃんたちと世間話をする程度。
川内村ではもっとなかった。なにしろ周囲にほとんど人がいないのだから。
都会ではマンションやアパートの隣人の顔さえ知らないということが珍しくないという。人口密度と近所づきあいの機会は比例しない。

歳のせいか、住んでいる土地のせいか、最近は出会う人の人生を想像してみることが多くなった。近所の人たちはもちろんのこと、スーパーのレジに立つおばちゃんや宅配便を届けてくれるおっちゃんたちの人生なんかも想像する。
結婚しているのか、子供は何人いるのか、この仕事はいつからやっているのか、家に帰るとどんな感じなのか、明日は朝早いのか……などなど。

いつも買い物をするスーパーに、お局様みたいな女性店員がいる。バイトの新人の教育係からレジ打ち、商品の並べ替えまでなんでもやっている。
すっかり顔を覚えられてしまっていて、「今日はビールはいいんですか?」とか訊いてくる。都会ならありえないことだろう。
そこでいつも買っている1本80円のタイ製発泡酒がなくなっているので、製造中止なのか、それとも仕入れをやめただけなのかと訊いてみた。
商品の仕入れを見直ししている時期で、入ってきていないのだが、入れるように仕入れ担当者に言っておく、と答えてくれた。

数日後、店内で買い物をしていたら駆け寄ってきて、あの発泡酒はもう入らないという。
仕入れ先を変更したからだという。その仕入れ先は酒の安売りチェーン店で、そこに行けば買えるはずだからと、わざわざ店名と場所を教えてくれた。
「私もあれ買っているんで、困ってるんですよ~」とも言っていた。
僕はずいぶん愛想のない客だと思うが、そういう客にもそこまで徹底して「寄りそう」姿勢というのはすごいな、と感心してしまった。

NHKで『総合診療医ドクターG』という番組をやっている。
ベテランの総合診療医(GはgeneralのG)が、自分が体験した症例について若い研修医たちに問題を出題し、研修医たちが正しく診断できるように導くという趣向だが、ドクターGが最後にまとめる言葉にはいくつもの名言がある。
「専門家も人間だから間違えることはある。大切なのは自分が犯した失敗を未来に生かすこと」
「いろんな人の生活を知ることが大切。仕事は何、家族は何人、若いときの楽しかった体験は、といったことを聞いて、自分も学ぶし、相手のことも好きになる」
「診断して終わりじゃない。そこから何ができるかだ。医者として病気そのものに対して何ができるかだけでなく、患者さんの気持ちになり、寄りそうことがいちばん大切だ」
……こうした姿勢は、医者だけでなく、あらゆる職業についていえるだろうし、人間同士の関係がこうした深みを失えば、社会は殺伐としたただのシステムになってしまう。
今の政治家、官僚、大企業の経営者たちには、この「他人の痛みを知る」「他人の心に寄り添うことで自分も成長する」といった精神が欠落している人がとても多い。
失敗しても反省しないどころか自分の非を認めもしない。税金を自分のために平気で浪費する。「俺は選ばれたエリートで、おまえらとは違う」という人が多すぎる。
でも、そういうやからを徹底的に再教育するドクターGはいないし、仕組みもない。

栃木は因習が強い土地柄だという人もいるが、今のところそれはあまり感じない。住んでいる場所が見捨てられた分譲地ということもあるかもしれない。
反応が素っ気ないなと感じることは多いのだが、それが冷たさや無関心、無慈悲につながってはいない。むしろその適度な緩さがいいな、と感じる。
土地も安いし、季候もいいし、首都圏に近いし、もっとみんな移住地候補として考えてもいいのに……。









狛犬図鑑01 日光のはじめ狛犬たち
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「福島問題」の本質とは何か?


『3.11後を生きるきみたちへ 福島からのメッセージ』(岩波ジュニア新書 240ページ)
『裸のフクシマ』以後、さらに混迷を深めていった福島から、若い世代へ向けての渾身の伝言。
複数の中学校・高校が入試問題(国語長文読解)に採用。大人にこそ読んでほしい!

第1章 あの日何が起きたのか
第2章 日本は放射能汚染国家になった
第3章 壊されたコミュニティ
第4章 原子力の正体
第5章 放射能より怖いもの
第6章 エネルギー問題の嘘と真実
第7章 3・11後の日本を生きる

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裸のフクシマ  『裸のフクシマ 原発30km圏内で暮らす』(講談社 単行本352ページ)
ニュースでは語られないフクシマの真実を、原発25kmの自宅からの目で収集・発信。驚愕の事実、メディアが語ろうとしない現実的提言が満載。

第1章 「いちエフ」では実際に何が起きていたのか?
第2章 国も住民も認めたくない放射能汚染の現実
第3章 「フクシマ丸裸作戦」が始まった
第4章 「奇跡の村」川内村の人間模様
第5章 裸のフクシマ
かなり長いあとがき 『マリアの父親』と鐸木三郎兵衛

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