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のぼみ~日記2016

2016/07/16

那須町狛犬めぐり(3) 黒田原神社の飛翔獅子


こんな神社だったっけ? と思いながら参道を進む
さて黒田原神社。辺鄙な場所だったような記憶があるのだが町の真ん中にある。記憶とはいい加減なものだ。
ここを最初に訪ねたのは1999年のことだ。
雑誌「るるぶ」で小さな写真を見つけて古殿八幡神社を訪ねたときのこと。つまり、利平・寅吉・和平の物語を発掘するきっかけの旅の皮切りで寄ったのだった。
まだ20世紀だったのだな、あのときは。

空飛ぶ狛犬はいたが、残念なことに阿像は台座(というよりは支柱?)が真ん中からポッキリ折れて低くなっていた。
それでも無事な姿と再会できたのは嬉しかった。

境内にはちょこちょこと案内看板が立てられていて、狛犬の解説もあった。御利益みたいなものも考案してあった。

おお! いたいた。3.11でも倒れなかったのか、倒れたが修復したのか……





ただ、右側のは低くなっていた……よく見ると支柱がポッキリ折れていて、折れたのをつなぎ合わせるのは難しいので、並べて建て直したのだった



折れたほうの下に何やら解説があるようだ



地元の消防団が奉納したので「火伏せの狛犬」ということになったようだ





石工の菊地平二氏は消防団の副部長も務めていた。高いところにのせたのは火の見櫓のイメージだったのかもしれない



大正13年の建立。和平が石都都古和気神社の親子獅子を彫る前だから、モデルになったのは寅吉の飛翔獅子だろう



尾や顔の彫りが寅吉一派に比べると木訥だが、とても真面目に、しかも意欲的に作られている逸品




支柱が折れて低くなったので、間近でよく見られるようになった



よく見ると吽像であるべきほうのも口をあけている



高いところから見下ろしていたのに、低くなって気分悪いだろうな、阿像は


とりあえず空飛ぶ狛犬が無事だったのが確認できてよかった。
石工・菊地平二氏は寅吉の弟子だったのだろうか。直接の弟子ではないとしても、どこかでつながりがあったのかもしれない。
那須は寅吉が巨大な准提観音を彫った雲照寺もあるし。寅吉の影響があちこちに及んでいたと考えるのは少しも不思議ではない。







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