今年最後の一仕事かな。
『アンガジェ』のリミックスバージョンを無理矢理動画にして公開。
元の録音は2010年の冬、厳冬のタヌパック阿武隈で震えながらCubaseで録音した。
吉原センセのギターソロはタヌパック百合丘の四畳半で別録り。
あっちゃんにエレピ、ベース、ドラムを発注して、データをネット経由で受け取って、ドラムは音データをそのまま使い、ベースはちょっとしょぼかったのでMIDIデータをもらってフェンダージャズベースの音源に差し替えて、エレピはどうだったかな。そのまま使ったのかな。

だいぶ前、Logicに乗り換えてから、Cubaseでのトラックデータをバラバラに抜き取り、Logicに音声データとして入れ直してリミックスした。それを忘れていたのだが、今回、Vocalトラックは差し替えた。55歳の声から61歳の声に差し替えてしょぼくなるかと思ったが、そうでもないかな。
EWIでチェロ音源を付け足したりもしたが、イントロのところ以外はほとんど聴き取れないね。ま、いっか。

アンガージュマンの思想というのは、サルトルが提唱したのが有名。いろんな解釈があるだろうが、僕としては「全身全霊を賭けて何かにコミットする」というようなこと。ただ、それだけでは苦しいので、自分らしく戦ったら、最後は犯した罪も、克服できなかった弱さも含めて、自分の心を許してあげよう……という気持ちも加えた。

何か肩の荷が一つ下りたような、また一つ、心残りが消えたような……そんな気分で新年を迎えられる気がする。

親父と久々に電話で話した。最近、ケータイの電源を切っていることが多くて、こちらからかけてもつながらない。
三郎兵衛の金婚式記事を送ったのだが、かなり興奮していた。
ここに出ている発起人一覧の中の何人か、例えば芳賀守之介は知っていて、家に行ったことがある、とも言っていた。大昔のことは覚えているのだなあ。人間の脳は不思議だ。
1時間くらい話していたが、最後に「ところでよしみつはギターは何本くらい持っているの」と訊く。
10本くらいかなあと答えると、「ギターをやってみようかなあ」と言い出す。
フルートは音が鋭すぎて施設の中で吹くわけにはいかないというのだが、今からギターっていってもねえ……。
「ウクレレならいいかな？」と食い下がるので、まあ、ウクレレくらいなら、そんなに迷惑にはならなそうだし、小さいからあまり邪魔にもならないだろうし、弦が4本しかないからギターよりはずっと押さえやすいだろうし……ということで、電話を切った後、アマゾンで調べて、ポチした。
明日には施設に届くだろう。おそめのクリスマスプレゼントというか、お年玉というか……。
ウクレレ本体だけ届いても途方に暮れるだろうから、チューナー、替え弦、コードハンドブック、初心者向けのガイドブックも頼んだ。ウクレレ本体よりそっちのほうが高くついた。
ちゃんと弾くかしら……まあ、またゴミになったとしても、ギターよりは始末がいいだろう。