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のぼみ~日記2017たくき よしみつの日記2017


2017/05/08

Amazonパントリーは老人世帯の救世主となるのか


今日からまた助手さんが母親の介護のためにいなくなるので、しばらくネコどもとお留守番。
先日、オリーブオイル石鹸を頼んだとき、普通の無添加石鹸も頼んだのだが、そのとき「Amazonパントリー」という新しい?方式があるらしいことが分かった。パントリーボックスという定型の箱に詰め込める商品なら、一定数以上購入すれば手数料を少し値引くというもの。値引き額はわずかだが、1つの箱で複数の商品を一度に届けることで運送にかかる費用とエネルギーを節約できるというメリットのほうが大きい。試してみた。
パントリーに指定されている商品は多数あり、日用品と呼べるもの。食料品、酒、ペット用品、衛生用品などなど……。
今回注文したのはキャットフードや石鹸、ハピカの替えブラシ、3リットル入りの箱ワインなどなど。
ずいぶん頼んだがそれでも箱はスカスカでクッション材がいっぱい入っていた。

物流負荷や過労働に気を使いつつもAmazonに依存しているうちとしては、少しでも合理化になるならそうしたい。
また、車が運転できなくなった老人世帯などでは救世主となるに違いない。
しかし、こういうシステムが発展すればするほど地域の小売業は立ちゆかなくなるだろう。なんとも複雑で難しい問題だ。
一箱に詰め込む日用品 Amazonパントリー

親の介護問題

先日、地域一斉郵便で、少し離れた場所にある介護施設のチラシが投函されていた。お茶会をやりますので覗いてみませんか、みたいな内容。
日光市の老人福祉担当とは一度相談したことがあるのだが、市内の介護施設などはどこも満杯のようだった。チラシが入ってきた施設はどうも民間がやっている小規模なものらしいのだが、デイホーム、グループホーム、ショートステイ……とあり、キャッチコピーにあった「最後まで穏やかなケアは得意です」という文言が目にとまった。
最後まで穏やかなケア……看取りまでていねいにやりますよ、という意味だろうか?
表示されていたグループホームの料金を計算すると、ざっと17万円前後/月になるだろうか。今親父が入っている特養より少し高いかもしれない。
親父の場合、今の状態が幸せそうなので、健康状態が維持できる間は動かすつもりはないのだが、問題はこれから先、怪我や病気で入院が必要になったり、老衰で食べられなくなったときにどうするか、だ。
下肢静脈瘤で入院していた期間はひと月ほどだったが、その間の衰弱ぶり、精神状態の悪化はひどかった。数日のうちに死んでしまうんじゃないかと思うほどだった。夜には「どろぼー」と大声を上げたりすることもあったそうで、ベルトでベッドに縛り付けられ、とにかく「早く退院したい」の一点張りだった。
どんな理由であれ、入院となったらまたあの状況に逆戻りするだろう。
しかし、今入所している特養では「看取りまではしない」と言われている。食べられなくなるほど衰弱したら、医療的介護はできないから病院に移ってもらうということだ。そうなると、最初の15日くらいはあれやこれやと医療点数の高い検査やら投薬やら栄養点滴やらなんでもかんでもやられて、穏やかには死ねない。
それでベッドに縛り付けられたまま生き続けても、90日が近づくと今度は追い出される。
訪問診療をして看取りまでしてくれる医師もいないから、その状況で家に引き取って見守るというのは無理だ。

義母の場合、本人がどうしても家を出たくないと言っているので、今はぎりぎりデイサービスや訪問介護サービスを使って自宅での生活を続けているが、これもいつまでも続けられるとは思えない。
どちらも、今後どうなっていくのか予測がつかないので、いろいろなケースを想定しておかなければいけないとは思っている。

そんなわけで、どんな場所にある施設なのか外からだけでも確かめておこうかと思い、涼風号MarkIIで見に行った。

そうしたら途中、自転車の小学生が二人、難儀しているところに遭遇した。一人の自転車が、後輪のギアチェンジャー部分が破損して動かせなくなっていた。
外れたとかならその場で修理もできたのだが、完全に折れていて修理不能。とりあえず、めり込んだチェーンを外して引っ張って動かせるようにはしてあげたが、歩いて帰ると30分以上かかるというので、ケータイを貸して母親に電話させた。クルマで迎えに来てくれると確認できたので、その場を離れた。

施設はすぐには見つからなかったが、たまたまその施設の名前が入った車が追い越していったので、場所が分かった。住宅地の中の普通の民家に見える。
思っていたよりずっと小さな規模だった。


場所が分かったので、そのまま田んぼをチェックしながら戻る



遠いけれど、カルガモかなあ?



久しぶりに通った林道の脇に、ちょろちょろ水が流れている場所を発見。止水ならカエルが棲むだろうが……



小さな湿地。アマガエルがポツンといた



で、林の中にあったこれはなんだろう?



すぐ脇をJR日光線が走っていて、その線路と例幣使街道の間には最近できたソーラーが……



これは例幣使街道の杉並木からのほうがよく見える。国の特別天然記念物指定の杉並木とかいいながら、景観は台なし



ここにもマムシグサが……


癌細胞のように林や住宅街の中にどんどん広がっていくソーラーパネル。ほんとに早く歯止めをかけてほしい。ほとんど建て逃げみたいになって、最後は自治体のお荷物になるのは目に見えている。

再生可能エネの電気を一定期間決まった価格で電力会社に売れる固定価格買い取り制度(FIT)は2012年に始まった。原子力発電所事故を機にクリーンエネに注目が集まり、中でも太陽光発電は設備設置が比較的容易、当初は40円という買い取り価格――。売電収入は株式や債券と比べて高い利回りが期待でき、申請が膨れ上がった。太陽光バブルだ。
電力会社にとって天候などに左右される電気は、送電線に負荷がかかったり火力発電所を予備電源として確保したりと、需給調整は簡単でない。14年には九州電力などが受け入れを一時保留したこともあったほどだ。
買い取り費用の一部は国民が電気代と一緒に賦課金として払っている。平均的な家庭で月700円。メガソーラーがどんどん増えると国民負担が増える事情があり、政府が矢面に立つことになりかねない。クリーンエネ普及は各論では様々な思惑が交錯する。
日本経済新聞 「太陽光発電、宴のあと 未稼働560万世帯分失効 」2017/05/13


上の記事などは、メガソーラーや風力発電などの根本的な問題点に言及しつつも「クリーンエネ」といった言葉を無神経に使い、普及しないのは困るような論調が見える。記事を書く側がこれだけ洗脳されているのだから、この問題の闇は当分晴れないだろう。

まずはクリーンエネルギーとか再生可能エネルギーとか自然エネルギーといった言葉を使うのをやめることから始めるべきだろう。太陽光発電、風力発電といった正しい言葉があるのだから。
あるいは「調整困難発電」とか「低エネルギー収支発電方式」といった言葉を使って、根本的な問題がどこにあるのかを国民に周知させることだ。
ソーラーパネルを作るまでにどれだけの電力と資源が消費されたのか、その結果作られたパネルでどれだけの電力を発電できたのかというデータをきちんと見たことがない。出ているのは定格出力の合計で一般家庭何戸分の電力……などという意味のない数字ばかりだ。
さらには、風力発電や太陽光発電が増えたおかげでどれだけ石油・石炭・天然ガスなどの地下資源消費が減らせたのかというデータが出てこない。
実際には天候次第で突然発電したり止まったりする風力や太陽光発電をカバーするためには、同等出力の火力を常に待機させ、火力発電側で頻繁に出力を上げ下げしなければならず、火力発電全体における燃費が悪化し、燃料代がかさんでしまう。(実際に風力などを増やしすぎたヨーロッパではこの問題が指摘されているが、きちんと報道されていないようだ)
そうした基本的なデータなしで(隠したままで)クリーンエネルギーだの再生可能エネルギーだのと言っていることが非科学的だということに気づいてほしい。本当に「いい発電方式だ」というなら、きちんとデータを出して説明できるはずだ。
金がかかる発電方式というのは、それだけエネルギーを使っているからである。エネルギー多消費型技術だということだ。
エネルギー多消費型技術は、どうしてもそれを使わなければならない場合にのみ使うべきもの。例えば、送電線を引っ張っていくにはあまりにも遠くて人も住んでいないような場所で太陽光発電を利用し、自給自足的に電気を得るというのは正しい。しかし、すでに送電網が完備されている人口密集地帯にソーラーパネルを敷き詰めるのはエネルギーロスを増やすだけの愚行である。

1Fの後始末をしている福島の現場では毎日膨大な電力や資源が投入されている。どれだけ金がかかろうが、資源を使おうが、後始末しないわけにはいかないからだ。
原発利権を好き放題食い荒らしてきた連中が、責任も取らずに、今は再エネ利権を絡ませてさらに国土を破壊し続けている。
もういい加減、瞞されるのはやめようではないか。
横根高原メガソーラーに反対する
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