では、293号線に戻って南下。駒野神社をめざす。
狛犬探しに使う紙の地図は、昭文社のマップル「栃木便利情報地図 街の達人」、同じ図版を使っているらしい下野新聞社発行の「栃木ふるさと地図」なのだが、どちらの地図でも駒野神社はちょうどページの切れ目にあって欠落している。
そのせいかどうか、
kyonsight でも
komainu.org でも抜けているようだ。でも、グーグーさんのサイトではやはり拾っていたので、さすがだなあ。
293号線沿い、南下していくとラーメンどさんこの手前左側にある。
石段を登っていくと、狛犬は植え込みの後ろ側にあり、全身を撮るのが難しい。薄い石を削ったようで、レリーフのように平板だが、味がある。
昭和16年5月ということはヨーロッパで第二次世界大戦が勃発したとき。12月には日本が真珠湾攻撃をして太平洋戦争を始める。この「同級生」たちはどういう年代の同級生で、どんな気持ちでこの狛犬を奉納したのだろうか。
戦争の直前、直後の狛犬奉納だと、いろいろな想像をめぐらせてしまう。
戦争にかり出される年代の同級生なのか、それとも戦地に向かう我が子を見送る親の年代の同級生なのか……。
この時期の狛犬には、戦意高揚を意識して猛々しい顔の護国型や爬虫類っぽい顔のものが多いのだが、この狛犬は穏やかな顔つきなのが救われる。