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のぼみ~日記2018


2018/03/10

ウクレレ教室3回目


ウクレレは小さくて軽いので、2台持ってもギター一台よりずっと身軽だね

日付が前後してしまったが、3月10日はデイホームでのウクレレ教室3回目だった。
施設長は当初、近所の人たちなどにも声をかけて……と思っていたフシがあるが、実際には生徒はスタッフだけ。その施設長も今日は欠席で、1回目から皆勤なのはシバニャンとエリカちゃんだけ。
でも、今日は初めて会うおばあさんがひとりいて、僕がウクレレを持って現れた途端に「嬉しいねえ。こんなことしてくれるの?」と顔を輝かせた。エリカちゃんが「○○さんもやってみますか?」と、ウクレレを渡すと、さらに喜び、「これがウクレレっていうの? 生まれて初めて触った」と興奮する。
ウクレレに限らず、楽器というものに触ったことが一度もないという。
ところが、Cのコードを教えて、こうやって上の弦からポロポロっと弾くと……と言う先から、ちゃんとCのコードを弾けるではないか。Cは1弦の3フレットを押さえるだけだから、誰でもできると思うかもしれないが、まったく初めて楽器に触るというような人は、いきなりきれいな音を出せないものだ。プチプチという音が出るのが普通なのだが、きれいに和音になっている。
とっても筋がいい。
シバニャンが「○○さん、スポーツ選手だったから運動神経はいいのかもね」と言う。
きけば、昔はバレーボールの選手で、鹿沼の代表として県大会に出たと、誇らしげに話してくれた。
「ポジションはどこだったのですか?」と訊くと、「バックセンター! 昔は今と違って9人制だったから」と、これまた嬉しそうに答える。
デイホームに来ているということは、認知症なり身体障害なりを抱えている要介護者のはずだが、話をしている限り、全然そんな風に見えない。
昭和6(1931)年生まれだというから、87歳か88歳だろう。他のおばあさんがみんな表情を失ってどよ~んとしているのに比べて、生き生きしている。
で、このなんとかさん、レッスンが終わる頃にはすっかりウクレレにはまってしまい、自分のウクレレを買うと言い出した。
シバニャンが「じゃあ、今夜一晩寝て、明日になってもその熱い気持ちが変わらなかったら買いましょうか」と言うと、「明日になっても気持ちは変わりません!」と、真剣な顔できっぱり答えた。
あまりにも真面目に言うので、僕もその気になって、「じゃあ、サイズはどっちがいいですか?」と、テナーサイズとコンサートサイズの両方を実際に持ってもらったり、「色もいろいろありますよ」とアドバイスした。
「これと同じのがいいです。生まれて初めて触った楽器だから」と、最初に持たせたウクレレを嬉しそうに抱えて答える。

もしかしたら、一晩寝たら今日のことはすっかり忘れているのかもしれないけれど(それを分かっているからシバニャンがああ言ったのかもしれないし)、それでも、楽器に触れる喜びを知ったというのは、彼女にとっては一大事件だったのだと思いたい。
「ウクレレは4000円くらいで買えます」と説明すると、「買います! こういうことのためにお金使わないでどうしますか」と、完全に本気モードだった。
来月のレッスンのとき、マイウクレレを持って待っていてくれたらいいのだけれど、どうなることか……。

このところの「ウクレレの日々」を、俺って何やってるんだろう……と、素に戻る時間が増えているのだけれど、こういうことがあると、意味がないとはいえないな、と思い直せる。
井津先生の教え「一人に向かって」を久々に思い出した一日だった。

アロハで五十里湖


ついでに、こんなの作ったのでどうぞ


二人合わせて135歳


家に戻ったら、円丈さんから本が届いていた。薬のおかげで調子は少しよくなってきたという手紙と落語界のチラシが添えられていた。
3月31日末広亭での昼席。行ける人がいたら行ってみてくださいな。
手紙には「仲間にギャラ払って打ち上げすると手元には何も残りません」と書いてあったけど、仲間と一緒にやれるのは羨ましい。今の僕は仲間にギャラを払える甲斐性もないから、これから先もずっと一人でやらなきゃいけない。

円丈さんは僕より10歳上なので、今73歳(1944年12月生まれ)。
共同事務所を立ち上げないか、と円丈さんに誘われたのは「二人合わせて100歳」のときだったから、僕が45歳、円丈さんが55歳のとき。
「二人合わせて100歳」と言われたときは、そんな歳になったのかと思ったけれど、今は二人合わせて135歳。来月には僕が1つ歳を取るから136歳だ。
あのときの円丈さんはすでに「じいさん」という印象だったが、その年齢を僕はとっくに超えているんだなあ、と思うと、ちょっとどっきりする。
でもまあ、まだまだ。お互い頑張りましょうね。


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