阿武隈日記 05/08/31

ムササビさんのおうち


そろそろ蛾の顔を撮るのも飽きてきた……と思っていたら……

朝一番で、ムササビさんがやってきた。
「たくきさ〜ん。おはようございます〜」
家の庭にムササビが住み着いているので、自らムササビと名乗っているムササビさん。今年70歳。
10年前に退職して、阿武隈ライフを堪能していらっしゃる。
「ムササビの尻尾と足の写真が撮れたので見せようと思って」
どうせなら生で見たいということで、ムササビさんの家へ。
ムササビさんちは別荘用に地主が分譲した土地のいちばん奥にあった。
10年前に購入して、まったくひとりで家を建てたという。ひとりだから、梁をかけるのも片方ずつ下に支えを徐々に入れながらやるので何日もかかったとか。
それにしてもすごいな。


建具なども全部廃材をもらってきて利用している。
「だから、不揃いでしょ」
……よく見ると、確かに。でも、すごいなあ。
広々とした居間。内装も全部廃材利用だとか。「捨てる」という意味で大きく×が書かれたサイディング材はストーブの壁面に使われていた。
東京の廃業した焼鳥屋からもらってきたというカウンター席。居間の一角が居酒屋になっているなんて、おもしろいじゃああ〜りませんか。
お風呂は展望風呂に仕上げてある。ビル管理の仕事をしていたとかで、配線・配管・大工など、なんでも一通りやれちゃうらしい。
で、これがムササビの巣。昼間は絶対顔を出しませんよ、と言われていたのだが、幸運にもねぼけまなこのムササビくんをなんとか撮影できた。
SONYのF707で。顔を出すと分かっていたら、200mmレンズをつけたD-70を持ってくるんだった。荒れてるけど、まあ、なんとか顔が分かる。↓
いいなあ。いいなあ。うちにも棲みつかないかなあ。巣箱かけたいけど、適当な木がないんだよなあ。
家に戻ってきたら、道端のキノコがさらに大きくなっていた。
もう末期ですかね、これは。
8月も今日で終わり。夏の間もいろいろな草花で楽しませてもらったけれど……
もうあちこちに秋の風景が出現している。
そんなこんなで、8月最後の夜は更けていくのでありました。


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