阿武隈日記 05/10/23

タヌパック阿武隈 着工


今日でちょうど中越地震から1年。タヌパック越後が壊滅的な打撃を受け、消えることになったあの日から、まだ1年しか経っていないのか……というのが正直な感想。
この1年はずいぶんいろいろなことがあったからなあ。
タヌパック阿武隈の拠点を手に入れたのが昨年の年末。
中越地震から1年目で、タヌパック阿武隈の着工。
6坪の小さな建物に、ノートパソコンだけのミニ音楽スタジオを構えるという構想。
当初は、人件費を削るために、12畳タイプのログハウスキットを購入して、夏の間に自力で建てるという計画だったのだが、ベタ基礎を打って、お風呂とトイレを付けると460万円という見積もりが出てきて断念。
そんなお金はないのである。
一度は諦めたものの、在来工法でなんとか安く建てられないかということで何度か計画変更の後、Shokan Designの大塚しょうかん一級建築士に依頼することになった。
しょうかんさんの輝かしい経歴の中で、ダントツの低予算、ミニマム建築物記録になったそうだが、無理を聞いていただき、本日めでたく着工である。
建坪は6坪。一階は8畳の部屋と1坪サイズのお風呂、トイレ付き。ロフトが6畳。
普段はスタジオ&寝室として使い、来客時にはゲストハウスとして使ってもらう予定。
アルミサッシと電気配線以外は、すべて「土に還る」材料を使うというのが大塚設計士のこだわり。
「外壁はサイディング……」という当初のリクエストは即座に却下されてしまった(^^;;
結果、外壁と屋根材、床材は30mm厚の国産杉板。床は下地にも30mm厚杉板を使い、さらに木質系断熱材も入る。壁にも同様の断熱材を入れて内壁は杉板と漆喰。
考えていたよりはるかに豪華な仕様になってしまった。
建築する土地にあった物置を移動。人力では無理そうだということで、ユニッククレーン登場。


移動先は母屋の前。浄化槽の脇。
「こんな感じか?」「んだな。こんなもんだべ」
つり上げたときにベルトで屋根の一部が凹んでしまった。これは計算外。
これで次は基礎工事。中越地震で家を失った経験から、金はなくても、基礎だけはしっかりベタ基礎でやるのである。やりすぎかな、とも思ったが、今日も震度4が襲ってきたし、阿武隈も地震絶対安全圏とは言えないもの。
越後の地震で分かったことは、家が傾くかどうかは土台次第だということ。つぶれた家の隣で、ほとんど被害を受けなかった建物は、すべて新しく建てた、ベタ基礎の建物だった。実際目の当たりにしてきたからなあ。
 以上、写真はSHOKAN デザイン提供


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