阿武隈日記 05/11/03

タヌパック阿武隈 基礎工事1


遅れに遅れていた工事は、基礎工事もなかなか進まない。ようやくベタ基礎の配筋がこのへんまで。
中越地震の経験から、どんなに予算がなくても、基礎工事だけはしっかりやる、というのが第一条件だった。だから、設計士のしょうかんさん(上、青いジャンパー)にも、まっ先にお願いしたのは「基礎だけはベタ基礎でね」ということだった。手前背中は基礎屋の親方・草野さん。
鉄筋は20cm四方で組む。親方曰く「これは役所仕様だね。普通の民家じゃ、ここまではやらない」
手抜きしようと思えば、立ち上がり部分の鉄筋の先をこんなふうにU字に曲げる作業もやらない業者がたくさんいるとか。
布基礎の場合は、最近では最初から鉄筋は組み上げたユニットになって売っていて、それを置いていくだけらしい。
鉄筋は13mmφと10mmφを使用。6坪の建物でここまでやるか? という念の入れようだけど、これでまず地震は大丈夫、のはず。


地面を削ったら、こんな巨石がごろごろ出てきたとか。いちばん大きいやつは下の沢まで転げ落ちていった。
こんな道具で鉄筋を切ったり曲げたりするのね。
出てきた土で、アホみたいな素人設計の池(底が壊れて水がたまらない)は埋めた。
これで少しはすっきり。きれいな黒土だから、来年はなんか食えるものでも植えるか?
砂利の下に敷いてあった雑草防止用カーペットはどうしようか。買えば高いのだろうから、取っておいて、他のところに使おう。
ほぼ鉄筋8割方配置終了の図。最終的にはきれいに20cm四方のマスができあがった。プールでもつくるのか? という感じの基礎。
物置がぽつんと置いてあったときには、ここに12畳の建物が本当に建つのかしら? という感じがしたが、こうやって基礎工事が始まると、結構広い土地だったのだなと分かる。
ここでは全部で1090坪ある土地の「余り」みたいな、忘れられていた一角だけれど、使いようがあるのね。
都会ではこんな狭い土地でも、うん千万とかしちゃうのよね。スペースがあるって、幸せなこと。


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