阿武隈日記 06/07/15

天山祭り

詩人・草野心平ゆかりの「天山文庫」というのが、川内村の名所になっているのだけれど、そこで毎年7月に「天山祭り」というイベントが行われている。
地元の郷土芸能(獅子舞など)や、和楽器演奏家による演奏、詩の朗読などが演目。
僕はまだ行ったことがなくて、今年も、「今日って、なんかあったような……」と思いながら気がついたときは午後1時を過ぎていたというていたらく。
午前中、夢うつつに激しく雨が降る音が聞こえていたけれど、起きたとき(昼過ぎ ^^;;)には上がっていた。でも、この天候では天山文庫では行われていないな、と、WEBを見ると「雨天のときは体育館で」とある。
体育館じゃあ風情ないし……と、2日前にローソンで買っておいたミニ冷やし中華を食べながらぐずぐずしていたが、食い物も尽きたことだし、出てみるか……と、重い腰を上げた。
気合いが乗っていなくて、カメラはA200だけを持って出た。
やはり、会場は体育館だった。
過疎の村にはなぜか体育館だけはいっぱいある。この人口3000人台の村にも、小学校の体育館、中学校の体育館、そしてこの役場横の体育館……と、何か所あるのだろう。
体育館環境というのは、田舎のほうが都会よりはるかに恵まれているのかもしれない。
宴はすでに終わりに近づいているようで、みなさんほぼできあがっている様子。
舞台では三味線奏者が演奏していた。場所が風情がないので、可哀想。
KAMUNAライブもここじゃなくてよかった。
演劇やコンサートをやるのに風情のある小規模な会場(はこ)というものがあってもいいのだけれど、日本全国、どこに行っても、箱もの行政は「文化」や「風情」を重視していない。まとまった予算を一気に使いやすいドーンとした箱を作っておしまい。ひどいときは、風情のある古い建物を壊して、利用者予測のたたない巨大な箱を建ててしまう。
その後、太鼓と笛、謡いにのせて、なにやら踊る人が……。「川内甚句」というのだとか。後から知りました。
右端のムーミン風のかたは村長さん。撮るつもりなかったのにぃ、あらら、写っちゃってるよ。

体育館に踊りの輪が

この3人娘?がどうしても被写体映えしてしまうので、自然とレンズが向いてしまうのだった。
あ〜、横着しないでD70を持ってくるんだったなあ。A200では、やはり体育館の中は暗すぎて今イチ。でもまあ、望遠でこの程度写れば十分に大したものかな。
着物がよくお似合いです。もしかして、先生と生徒?

婦人会のみなさまかな?

免罪符代わりにステージも撮っておこうっと



体育館では風情がないから、背景がなるべく写らないようにして人間を撮るしかないもんね。
動いている人間を撮るには、やっぱり一眼レフが断然有利。室内では明るいレンズをつけるしかないから、ズームは諦めて、F1.4/50mmとかF1.8/85mmとかで撮れば背景もぼけるし、よいのだけど、持ってきていないのではお話にならんな。
やっぱり横着はいけませんね。反省。
でもまあ、A200でも十分役には立ちますね。売れ筋のコンパクトデジカメではこうはいかないでしょう。
また、一眼レフでも、セット販売されているF3.5-5.6などという暗いズームレンズでは、まったくボケボケの写真しか撮れません。特に、望遠にしたら開放F値が5.6ですから、お話にならんです。
ちなみに上の写真はF3.2で1/50秒、ISOレートは125、35mmフィルム換算で111mmの望遠。

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