阿武隈日記 07/06/10

シュレーゲルの卵(2)


ツツジの一種?
さてさて、昨夜はひさびさにどしゃっと雨が降った。沢からの水が大量に池に入り込み、山葵池はドロドロ。しかも縁を乗り越えて水が溢れていた。排水口の網に詰まったハッパを取り除き、流入口に石をひとつかませて調整。
同じように、田圃も水が溢れていた。こういうときって、シュレーゲルアオガエルの卵塊が土から出て見つかりやすいと何かで読んだような……。
しかし、こんなにドンピシャで見つかるとは思わなんだ。

ん? 田圃の縁に見えるあの白いものは?


やったね。これぞまさしくシュレーゲルアオガエルの卵塊。すぐにバケツを取りに家に戻る。


卵が飛び出しちゃっているのもある
触るとゼリーのような感じで、モリアオガエルの卵塊よりはずっと水っぽい。でも、同じ仲間だということはよく分かる。
このメレンゲ状の卵塊、子供の頃は春の田圃でよく見たような気がするが、すっかり記憶から消えていた。最近では田圃のそばを歩くことすらないものなあ。
2つ見つけて、もうないかなと諦めていたら、草刈りしていたS田さんが一緒になって探してくれて、「お、ここに!」と声をあげた。3つめゲット!

本日の収穫
さて、さっそく我が家にお持ち帰り。マツモ池は過密状態なので、山葵池の縁にポンポンと並べて置いた。
いい感じ。いつごろ孵化するかなあ。それまで無事かなあ。
こちらは先輩のオタマたち。未だになんのオタマなのか分かっていないカエル初心者の私。
どうも、ヤマアカガエルでは? と思い始めている。ヤマアカガエルは産卵が早春だから、5月頭では遅すぎて違うだろうと思っていたのだが、やはりここは冬が寒いから、産卵期も遅れるのでは?
このままだと永遠に分からないままかも。変態してミニカエルになったとしても、そのちっちゃなカエルを見ただけで判別できるのかしら。そのまま林の中にみんな消えていくだろうから、次に会っても、「あのときのオタマです」と挨拶してくれるわけじゃないしねえ。
かといって、カエルになった後に水槽で飼うような趣味はないのである。やはり野に置けレンゲソウ。どこにでも好きなところへ行きなさいカエルさん、なのである。
問題は、そこまで無事育つのか、だわね。
ヤマアカガエルだとすると、うちの池の環境は水温が低すぎるのかもしれない。田圃のように水位が低くて、お日様があたるところが向いているのだろうな。
特に山葵池は木に囲まれて陽が当たらず、絶えず冷たい沢水が流れ込んでくるので、アカガエル向きではないかもしれない。アオガエル向きかな。今日、引っ越しさせたシュレーゲルたちが今後どうなるのか。今までのオタマと混ざってしまうので、観察も難しくなるぞよ。
しかし、なんだなあ。こうなると、去年見たアオガエルも、モリアオではなくて、シュレちゃんの♀だった可能性が高いかなあ。シュレとモリアオの見分け方は、目の光彩が金色なのがシュレで赤っぽいのがモリアオなんだとか。今まで見たやつは全部金色だったなあ……んんんん。
佐藤さんが言うように「このへんにはモリアオガエルはいない」のかも。いないというより、そういう環境(池&枝)がないから寄りつかないだけなのかも。

一つ前の日記へ一つ前の日記へ    目次へ     >>阿武隈図鑑<<     次の日記へ次の日記へ

★タヌパック音楽館は、こちら   ★阿武隈情報リンクは、こちら

裏技デジカメ術

裏技デジカメ術 "納得の写真"が撮れる!直せる!作れる!

(06.12/青春新書インテリジェンス、940円+税)……  300点を超すカラー写真画像をサンプルにして、デジカメの撮影から加工・活用まで、これ1冊で楽々マスターできる。コンパクトなサイズにぎっしり詰まった「目から鱗」の数々。写真を見ているだけでも楽しめます。

アマゾンで注文!アマゾンコムで注文で注文