阿武隈のはじめちゃんたちを巡る(4)
07/08/03
田村神社(郡山市阿久津町)
次の田村神社のはじめちゃんはびっくりした。大きさがあり、しかも素朴さが半端ではない。石段の上に向き合って置かれているが、下から見たシルエットは子供の遊具みたいに見える。
かなり摩耗、欠損があるが、素朴な表情や大らかな彫り方は十分伝わってくる。癒し系。背中になにか文字らしきものが刻まれた跡があるが、読み取れない。「巨人」?
腹の下は中途半端にくり抜かれている。ここで力尽きたか。
これが阿。口がかすかに開いているのは、吽と比較して初めて分かる。これも、きっちり刻めなかった未熟さゆえ。
吽はまるでこけしのようだ。
阿・吽、どちらも笑っているように見える
なんともほほえましい。仲良し……という感じ。
この神社は石段が急で長く、上り口のところに新しい狛犬が置いてあるので、普段なら石段を登らずに次へ行ってしまうところ。ここにあるという情報があったからこそ、こうして出逢えるわけで、ありがたい。
■Data:田村神社(福島県郡山市阿久津町)
ο建立年など不明(江戸期)
ο撮影年月日・07年8月3日。
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