今市の彫刻屋台 住吉町(1)

住吉町の屋台
十二支彫刻には、石塚知興・吉明の刻銘がある。
石塚知興(初代直吉)・吉明(2代目直吉)は田沼町の出身で、その後、鹿沼に移住して社寺や屋台の彫刻を手がけた。
鹿沼の上材木町や戸張町の彫刻屋台も石塚父子によるもので、ともに文政11年(1828)製作とされている。鹿沼・上田町の屋台も石塚知興で文政5年(1822)だが消失。残った黒漆塗りの脇障子が現屋台に取り付けられている。石塚父子が活躍した年代からして、この住吉町の屋台も同時期(文政〜文久年間)の製作と推定される。
鬼板は丸彫りの獅子。鹿沼の上材木町の屋台も鬼板は丸彫りの獅子だが、上材木町の獅子が金粉で彩色されているのに対して、この住吉町の丸彫り獅子は白木。
直高覧に絡みつく丸彫りの龍。高覧下の懸魚。車隠しに表情豊かな十二支。
脇障子に菊と尾長鶏。高覧下に波と懸魚、亀。柱飾りに栗鼠。
さらには内欄間にオロチ退治の須佐之男……と、様々な意匠の彫刻が施されていて、見飽きない。



こうした説明看板を掲示していたのはこの屋台だけだった


前鬼板は丸彫りの親子獅子


牡丹との組み合わせなのだが、提灯が邪魔でよく見えないのが残念


前懸魚は二羽の鳳凰


ガルーダ風の顔


後鬼板にも丸彫りの獅子





高覧にからみつく丸彫りの龍

















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