中田町の屋台
白木造り・白木彫刻様式
屋台の大部分は、天保年間(1830頃)に造られた。
日露戦争のとき、この屋台は日光の十字屋に売られ、一部彫刻が補われて商品として陳列された。
その後、宇都宮の宮島町に買い取られ、それをまた中田町が買い戻す、といった波乱の歴史を経て今日に至る。
鬼板(おにいた)には籠彫り珠を掴む龍。懸魚(げぎょ)にも龍で、上下で龍が呼応する構図。
車隠しには唐獅子牡丹。後障子には鷲と猿。彫刻師は不詳。
県と市の助成で平成10年より車輪と台輪を新調、屋根と柱を修理、彫刻も補修された。
昭和61年鹿沼市有形文化財指定。
◆解説は鹿沼市観光協会のWEBサイト、鹿沼ぶっつけ秋祭りの公式パンフレットなどを参照・引用しています