08/10/02
カシオFH20を持って須賀川へ(2)
須賀神社の馬。寅吉の作ではないかという情報を得て行ってみた。寅吉本人かどうか分からないが、寅吉一派の手によるものであることは間違いないだろう。
|
|
α300+18-250mm 35(52)mm F4.5、1/13秒、ISO400、-1/3露出補正
|
FH20 8.7(49)mm、F3.3、1/30秒、ISO800、-1/3露出補正
|
これもいい勝負。よく見ればα300の勝ちだが、この程度の差なら……。
新しくできた「ロックタウン」というショッピングモールへ行ってみた。そこから見た三日月とパチンコ屋の夜景。こういうのこそFH20の独壇場……のはずと思い、撮ってみた。
10.1(57)mm、F3.4、1/50秒、ISO800
ぶれてないのはさすが
こういうときこそ、記録時間がかかってもいいので、高速連写による合成ブレ補整というのを試してみた。↓
あんまり変わらない。普通に撮ってもぶれなかったのだから、意味なかったか……。
さすがに、最望遠では合成ブレ補整をやってもダメだったが……↓
この画角なら十分きれい。手ぶれに強いカメラであることは間違いない。
FH20の手ぶれ補正能力は、現在のデジカメ界ではトップクラスだろう。
せっかく町に出たので、回転寿司屋で寿司を食って帰った↑。
なんかおいしそうに見えないので、後から色味をザックリと補整↓
色がおかしいという話のついでに、シーンモードの「夕日」を検証。これは単純に赤いフィルターをかけただけのような画像になってしまい、使わないほうがよほどよいと思われた。
シーンモードの設計は甘すぎる。ポートレートモードなどは、十分に明るい場所であっても「フラッシュをあげてください」という警告が出てシャッターがロックされてしまうというお粗末さ。ポートレートで内蔵フラッシュを使うほど素人ではない、と言いたい。
高価なカメラでありながら、設計はド素人を相手にしたかなりバカにしたような内容。なんとも中途半端な製品になってしまっている。
普通に撮影↑
シーンモードを「夕日」にして撮影↑
全体に赤いフィルターをかけただけのような画像になってしまって、かえって夕焼けの微妙なグラデーションが消えてしまった。「夕日だから赤ければいいだろ」という発想がバカにしている。
他の「赤くないもの」もすべて均一に赤味が加わってしまっていて、雰囲気がぶちこわしになった。
最後に「スローモーション動画」(超高速動画撮影)モードというのはどういうものか。
最初の1コマのピントと露出が固定されるので、近づいてくるものなどはどんどんぼけてしまう。
これも条件が非常に難しそうだ。
ボケボケになったカエルのスローモーション動画↓。水の輪がきれいだけどね。
かといって、このカメラを動画専用機にするというわけにもいかない。なにせ、動画撮影後の処理時間が半端ではない長さなのだ。それなら最新型の動画専用撮影機を買って、それの「静止画機能」を使ったほうがずっといいだろう。
スローモーション動画のテスト↑
F1ではなく、新製品のFH20を買ってみたのは、画質が落ちても広角を撮れるほうが便利だと思ったからだ。
しかし、これだけ使いづらいとなると、やはりF1にしておけばよかったと後悔した。
シャッター音をたてられない室内での撮影用に持っていようかとも思っていたのだが、室内撮影は最悪で、かなり明るい部屋でも画質があれて使いものにならない。当初の予定どおり、一通りのテストが済んだ段階で売ることに決定した。
さて、これに懲りず、12月に出るという
CanonのパワーショットSX1 ISに期待していいものかどうか。あるいは、もうこの手のカメラはいいよ、ということで結論づけるか……。
パワーショットSX1 ISは、なにしろバリアングルモニターである。オートブラケットがついていないなどという不始末もない。操作性もはるかによさそうである。また買ってしまおうかな……。
★★★
発売中! 『デジカメに1000万画素はいらない』(講談社現代新書)
★★★
デジカメ業界のタブーにズバッと切り込んだ話題の本。業界人ならみんな知っている「デジカメに1000万画素はナンセンス」という事実を知らないのは一般ユーザーだけ。間違った定説・思いこみの呪縛から解放されれば、デジカメライフはこんなに楽しくなる。
一つ前へ
>>阿武隈図鑑へ<<
次へ
★タヌパック音楽館は、
こちら ★阿武隈情報リンクは、
こちら。
|
(08.10/講談社講談社現代新書、940円+税)……
デジカメ業界最大のタブーに切り込んだ問題の書。やさしく興味深く読み進め、読み終わったときには自然と写真がうまくなっているという二度おいしい本。サンプル写真はすべてカラーで収録。
で注文
|