2011/06/17
しんちゃんの子たち(3)
ノボちゃんとみーちゃんは、結局、仕事場に押し込めた。人間が寝られないので。鳴くかと思ったらそのまま寝付いたらしい。2匹いると一緒に抱き合って寝られるから1匹だけよりずっと安心できるのだろう。
一夜明けたら、しんちゃん一家が窓ガラスのすぐ外に勢揃いしていた。
昨日より近くなった
似たようなのがワンペアずつ
どうも、シロが親ではないようだ
最初に来たのはどっちの白いやつだったんだろう
この4匹は、立派に野良猫として生きていけるのかなあ
しんちゃんがうちに来るようになってからずいぶん経つ。シロよりずっと前から来ているのだから。でも、一度も子供を見たことがない。絶対になつかないし、頭悪そうだし、子育てしないネコかと思っていたのだが、そうでもなかったようだ。
一体どこで出産して、育てていたのだろうか。母乳だけでここまで育てられるのだろうか。
でもまあ、世の中の野良猫、野生の猫はみんなそうやって生きているわけだし。
まだ乳離れしていない
おっぱい出ているのかね
一方、こちらは家の中のノボルとみーちゃん。
乳離れしていないうちに捨てられたので、人間を親だと思っているのか、とにかくひたすらくっついている。
離しても、降ろしても、すぐによじ登ってきてこの形に収まる。しかたがないので、腰や肩が痛くなるのを我慢して、このまま仕事している。
え? こんなんばっかり書いていて、少しも仕事していないじゃないかって?
そうなんですよ。仕事にならんのです。
いろいろなかたが救いの手をさしのべてくださり、今日になって新展開。
川崎市のかたが里親捜しの団体さんとの橋渡し役を引き受けてくださるとのこと。
今度、仕事場に向かうときに一緒に行って、あとは優しい里親さんに巡り会えるのを祈って、別れることになりそう。
育てる気になっていた助手さんはすでに不機嫌になっていて、怖い。
原発事故問題で疲弊しているときに、ふわふわの精神安定剤を処方されたような感じ。
なんだかんだ言って、生きていくしかないんだもんねえ……という教えとでもいうか。
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