すぐそばにいたはじめちゃん

昨日は日曜日だったが、福岡国際マラソンでは、川内優輝が風邪気味、調整不足のまま出場し、タイムは悪かったものの、なんと大逆転で日本人1位（の3位）。
すごいな。
東京マラソンにも出るという。陸連もどうしていいのか分からず、困惑しているらしい。

朝日新聞の書評で『裸のフクシマ』が取り上げられ、その効果がすごくて、アマゾンで一気に37位くらいまで急上昇していた。
売れっ子の福岡伸一さんが非常に好意的な書き方をしてくださったことが大きいのだろう。感謝。
それでもまだ増刷はかからない。本が売れる／売れない、というのは、ほんとに難しくて、よく分からない。

で、そんなことがあった翌日の今日。
『マリアの父親』の注文があったので、手元に残っている３、４冊のうち１冊を郵送するために近くのポストまで行った。
うちからいちばん近いポストはどこなのか……日本郵便のサイトにポスト配置マップとかないのかしらと思って検索したがなかった。代わりに、有志が作っているポスト検索マップがあり、そこで調べたところ、1kmくらい離れた酒屋の前にあるらしい。
ポストはあったが、いちばん小さいやつ。A4の封筒を折って、ようやく投函できた。
ついでに、地図に記されているいちばん近い神社に行ってみた。
途中、こんな石像が建っている薬師堂が。これは地図には載っていなかった。

で、この先に神社があるはずなのでさらに進むと、急に杉林に挟まれた昼なお暗き道になり（街灯がひとつ灯っていた）、その横に……おおおおお！　これは……ついに見つけたぞ、カエルが生息していそうな沼地を。
地図にも池のようなものが記してあったのだが、どうせ用水池のような人工的なもので、鯉が泳いでいたりするんだろうと思っていた。ところがどっこい、こんなにバッチリな沼地だとは……。
モリアオガエルが産卵してもおかしくないような雰囲気ではないか。
モリアオが棲息するにはちょっと周りの森が薄すぎるというか、雑木が足りないのが残念だが。

で、地図に載っていた人丸神社というのがようやく目の前に現れた。
狛犬がいたが、遠目にも「普通の狛犬」。昭和期のものだろう。
ところが、もう一対いたのだ。
横から入ってしまったので、本来、参道の手前にいたはじめちゃんに気づかなかった。
びっくりした。こんなにいきなり、江戸期の狛犬に遭遇するなんて。

しかも、相当いい出来のはじめちゃんではないか。
痛みもそれほどなくて、いい顔をしている。
こんなにそばにいたのか……。
見た途端に、涙ぐんでしまった。
この地にやってくるまでのもろもろのことが一気にこみ上げてきて。
「待ってたよ」と言われたような気がしてしまったのだ。
感激して、お賽銭を105円入れてしまった。
ちゃんと消費税つけて。