2012/03/27

 何時も庵に新人さん

パンク修理、うまくいったようで、今日も涼風号でお散歩に。
日曜日には箱の森に行くつもりでついつい新しい道へと右に行ってしまい、ゴミだらけの小川やらパンクやらでひどい目に合ったが、今日は迷わず箱の森へ。
田んぼにはまだ水は入っていない。あちこちの水たまりやマムシ沼をチェックしたが、やはりカエルも卵も見つからなかった。
ただ、田圃の縁にちらほらと花が咲き始めていたりして、ささやかに春の訪れを感じる。

これがあちこちにちらほらと


箱の森へ続く暗い杉林の道


箱の森到着。入り口の池を期待しつつ覗き込むが……なんにもいな~い


敷地境界にあるビオトープ風の場所をチェック。ここにはいそうだが……


いないなあ……今度、網でも持ってきて底を掬ってみようかな
越冬中のツチガエルのオタマとかヤゴとか出てこないかしら


用水路に勢いよく水が流れ込んでいて、作付けが近いことを感じさせる。
で、重要なのは、コンクリートで整備された用水路の脇に、自然の姿に近いビオトープが存在しているというこの光景。
コンクリート三面張りの用水路を作るなと言うのではない。農作業の効率化のためには必要なことだろう。でも、その際に、もともとの自然、特に水路や湿地を併存させるデリカシーがほしいのだ。ここはとてもよい見本だと思う。
コンクリートの用水路には棲めない水棲生物などが、隣のビオトープに生き残れる。
日本中の農村に提言したい。こういう工夫をしていこうよ、と。

……で、目をさらのようにして見てみたのだが、まだ生き物の姿はなかった。アカガエルの卵とかヒキガエルの卵とかがあってもよさそうなのだがなあ。

何時も庵で珈琲タイム。
女店長の姿がない。代わりに若い女性が「おひとりさまですか?」と迎えてくれた。
訊いたら、店長は最近辞めて、店長の彼氏?が店長を引き継いだとのこと。で、彼女は接客係としてここに就職したのだという。
おうちは鬼怒川温泉の宿で、将来、宿の女将として継ぐかどうかは分からないとか。
自分で何かお店を出したいというような夢もあるらしい。いずれにしても修業中ということみたいだ。
カエルの話にのってきて、熱心に聴いてくれる。
彼女の実家のそばにもいい感じの沢とか小川とかがあって、かつてはサンショウウオやサワガニがいたけれど、そこも水路が整備されて生物が消えてしまい、つまらなくなって行かなくなってしまったと言う。
おお~、若いのに同じ価値観、感性を持ち合わせているのね。嬉しいなあ。おじさんはついついお喋りが弾むのであった。
この前のdocomoショップ鹿沼店のおねえさんといい、ここ「何時も庵」の新入社員といい(「アルバイトではなく社員です」と訂正された)、栃木は自然体の人が多いのかな。栃木って、意外といいところなのかもしれない。

長話をしているところにオーナーがやってきた。挨拶して、湿地をチェック。

いないなあ。もしかしたら見つからないだけかもしれないが


平日の午後はまず誰もいない。独り占め


そっか、ここが庭だと思えばいいのか……と気づいた。
そう思えば少しは気持ちが安らぐかもしれないな。

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