2012/05/18
5月の箱の森

最近は天気が急変するので、どうかなあと思いつつ、何時も庵まで涼風号で行ってみた。
途中の田圃で変なものを見かけた。カエルには違いないのだが、なんだこれ? でかいカエルは後ろ脚をだらっと伸ばして死んでいる感じだが、全体の塊としてはちょこちょこ動いている。
小さいカエルが襲っている?

どうなっているんだ、これ?

どうも、写真で見て初めて分かったが、3匹重なっている

鳴き袋が膨らみっぱなしになっているのはいちばん上のオス?

そばではシマヘビが虎視眈々と……
どうやら、いちばん下のでかいのは♀で、その上に♂が2匹抱接していて、♀は♂の力が強すぎて死んでしまい、♂2匹の内1匹は死んでいるか気絶しているか……という図なのだろうか。なんか壮絶だな。
カエル相撲というのはヒキガエルでは普通に見られる風物詩なのだが、トウキョウダルマガエルも力が強いから、こんなことが起きるのだろうか。
妙なものを見てしまったなあ。
……で、何時も庵に到着。
いつもどおり、珈琲一杯の客に。
知らないうちにおねえさんが増えていて、男性店長とおねえさんが3人。客は1組だけだった。従業員多すぎて大赤字なんじゃないのかなあ。ちょっと心配になる。

いつもの場所で

散歩道も緑が増えて木道が埋もれるくらい

何時も沼へ下りていく

沼も草が生い茂ってこのとおり

静かだが、よ~く目を凝らすと、いるいる

スタンプで押したみたいにトウキョウダルマガエルが

沼から何時も庵を見上げる。見えるかな? かすかに屋根が見えている

何時も庵の裏手の雑木林。こんなのがいっぱいあるべきなんだよなあ

アオサギかな

16:9で撮ってみた

下から見上げる何時も庵
こんな風景は、かつて、日本中にあたりまえにあった。
東京近郊でも普通のことだった。
気がつくと、東京からは地面さえ消えているし、日光市のような田舎でも、どんどん雑木林や湖沼が消えて、「人工的な田舎の景色」になってしまっている。
ビジョンがないというか、その土地本来の自然を忘れて、みんなが勝手にいじってしまった結果なのだなあ。
箱の森も、数年前までは人工林(松、杉、檜)に被われた暗い森だったが、伐採して広葉樹に植え替えて、本来の里山風景に戻りつつある。
こんなに広い日光市で、「普通の里山風景」がないというのは恐ろしいことだ。
箱の森に来ると、ほっとすると同時に、周囲がいかに異常な状態になってしまったかを思い知らされる。
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