2012/06/11
親父来る
今日は親父が初めて日光の家に来る。
その前に、午前中、この住宅地(二十数軒)の下水処理のことが気になっていたので、U字溝をたどって調べていた。
山の下に落とした先には、もともと沢が流れていたらしいのだが、それが田んぼの整備事業で上流側から全部U字溝にされて以来、沢が消えてしまったと聞かされていた。
実際、最後は枡が土砂の圧力で壊れ、ただ下水が水たまりになっていた。
この問題は、これから数日かけてさらに調査していくにつれ、びっくりするようなことが次第に分かってくるのだが、それはさておき、親父が来る。
で、ケータイに少し苛立ったような声で電話があったのでなんだろうと思うと、予定の電車に乗り遅れたという。
後で聞いたら、どうも、いきなり駅で湘南新宿ラインのグリーン券券売機で降りる駅を勘違いして駅員と揉めて(?)、挙げ句、Suicaを券売機に入れたまま忘れて紛失。電車には乗り遅れるというさんざんなスタートを切ったらしい。
JRと東武線を乗り継ぐルートでくるはずだったのだが、確かに分かりづらいことは確か。初めての人はなかなか把握できないだろう。
で、予定より45分ほど遅れて、当初の予定だった下小代ではなく文挟に到着。
野点庵で蕎麦を……と思ったら、月曜は定休日だった。
そこで、急遽、小代行川庵へ。
前に来たときは、蕎麦はそれほどびっくりするほどうまいとは思わなかったが、天麩羅がサクッと揚がっていてうまかった。
今回は逆で、蕎麦はどっしり感のある骨太な味でGOODだったが、天麩羅はイマイチだった。
行川庵や長畑庵は地域の組合が経営しているので、毎日、調理場に立つ人が違うはず。ただでさえ蕎麦は日によって味が変わるものだが、さらに揺らぎがあるのは当然なのだろう。
結果として、日光の蕎麦らしい蕎麦が食えたので、今日は行川庵で正解だった。

天麩羅の揚がり具合は、前に来たときのほうがずっとよかった

5合盛と天麩羅2人前と蕎麦団子1皿を注文

ここの蕎麦団子は初めて。あんこがしつこくなく、普通に楽しめる

帰りに行川庵のある旧お大尽様の別荘の庭をちょっと見て……

人丸神社ではじめちゃんを見てもらって、

あ、ここにはアカガエルもいた……と少しほっとして、

「やっぱりモリアオはいないんだねえ」と言いながらマムシ沼を眺めて

近所の田んぼでトウキョウダルマガエルを見て、

変態直後の子ガエルを見て……我が家に案内した
親父はタヌパック越後もタヌパック阿武隈も知っている。まさか、その後にタヌパック日光があるとは思わなかっただろう。僕も思っていなかったものね。
お袋は3.11も原発爆発も知らずに死んでしまった。生きていたら毎日、大騒ぎだったに違いない。
人生、何が起きるか分からないが、とにかく、無事で、毎日、なんとか暮らしていけるうちは幸せだ。
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